2020年2月29日土曜日

【超絶ネタバレ】ARK:Survival Evolved 新DLC Genesisに至るまでのお話① #ARK

2020年2月26日、待望のARKの新DLC "Genesis:Part 1"が(お約束の延期を1回挟みつつも)リリースされた。
前回のDLC"Extinction"にて物語は一旦の完結を迎えたが、このGenesisにてARKは新たな局面を迎えることになる…とのことである。


『ARK:Survival Evolved』
"不思議な恐竜ワールドでウホウホ原始生活ゲー"と思いきや、マップに散らばった『探検家の記録』やボスを撃破することで得られる情報の断片を繋ぎ合わせていくと、その裏に隠された思いもよらぬ真実が浮かび上がるこのゲーム。

今回は、そんなARKのストーリーへの理解を深め、Genesisをもっと楽しむために知っておくべきバックストーリーを解説していく。
もちろんネタバレ全開。
あなたが全裸で走り回る原始人のままでいたいなら、記事の閲覧には十分に注意してほしい。












・Survival Evolved
ゲーム開始時に選ぶことのできるIslands、Scorched Earthといった各マップ。
これらはすべて、終末を迎え死の惑星となった地球の衛星軌道上に浮かぶ宇宙ステーションである。
それらはARK(箱舟)と呼ばれ、ホモ・デウスという新次元へと至ったヒトによって管理運営されている。
素っ裸で浜辺で目覚めるプレイヤーたちの真の目的は、様々な環境下で生活基盤を築き、その過程で不屈の肉体と精神を獲得し、種を超えた友情で結ばれた強大な部族(トライブ)を作りあげ、たくさんうんちをし、汚染された地球に帰還して再び生命を芽吹かせることである。




・Element

エレメントというアイテムがある。
各マップのボスを撃破したりして手に入るこれは、Tekシリーズの素材になったり、ライフルの弾になったりと、鉄やポリマーといった素材とは次元が違う超ハイテクアイテムの元となる貴重なものだ。

ある日人類にもたらされたこの物質は、軽量かつ強靭で柔軟、加工次第でエネルギーにもなるという性質を持ち、人類の科学技術水準を何段階も押し上げ今まで夢物語でしかなかった超技術を現実のものとした。
人類はその物質をエレメントと名付けた。
Extinctionにある荒廃した都市【サンクチュアリ】は、かつて飛来したエレメントを大量に含む流星群の落下地点の上に建造されたらしい。
そのことから、エレメントは宇宙からやってきた未知の物質だったのだろうと言われている。

エレメントは乗り物や宇宙船、建造物や都市のインフラなど既存のあらゆる技術を塗り替えていった。
その中でも特に利用されたのが、軍事兵器だった。



最終的に、エレメントは人類に終わりなき戦争の口実を与えた。
Tek技術に身を包んだ軍隊同士の争いは1世紀以上続いたという。
その過程で、人類が気づかなかったエレメントのある性質が明らかとなった。

エレメントは、生きていた。

エイリアンが送り込んだ生物兵器なのか、宇宙空間で生活している種族なのか、今となってはわからないが、彼らは加工されたり消費されたりすると、その星に根付く
そして少しずつ周囲の環境を変化させ、エレメント自身を増殖させていくという寄生植物だった。

ある生存者の遺した記録によると、普通に使用するぶんには増殖する量も微々たるものだが、戦争により大量のエレメントが消費・廃棄されたことが地球の終焉を早めたことは間違いないという。

人類の最後の瞬間については詳しい記録は残されていないが、地球で大量に芽吹いたエレメントはタイタンと呼ばれる超巨大な生命体を形作り、抵抗する人類を蹂躙していった。
汚染が動植物にも機械にも際限なく広がった結果、地球の自転すらも物理的に遅らせるほど根深く侵食していったようだ。
エレメントたちは永遠の日照時間を得てさらに増殖し、残った人類は日の当たらない地球の裏側で生きることを余儀なくされた。



・ARK
本来のARKは動植物の遺伝子配列を計算し、エレメントのTek技術を利用して人間や太古の生命体を復元する観察施設として計画されていた。
宇宙に飛ばすようになんて設計されてないし、そんな予定もなかった。
しかし、人類の終焉が間近に迫った時、地球の裏側に残されたアラト・プライムという研究センターがARKを打ち上げる計画を実行した。

ARKの計算システムが誤作動を起こす可能性は天文学的に低かった。
が、急遽衛星軌道上に打ち上げられ、人間の手を離れ何十億回、何兆回とシステムを稼働させた結果グリッチが積みあがっていき、歪な生態系が構築され過酷な弱肉強食の世界となっていった。
現実に存在した恐竜と少し性質が違ったり、ファンタジーな生き物が存在するのはこのためである。




・生存者たち
そんな中でも、ヒトは生まれ、生き延びていた。
ヒトというか、正確にはARKが地球の歴史をシミュレートして生み出したクローンなのだが。
21世紀の生物学者ヘレナ(キーヴィジュアルでラプターに乗ってる女性)、中国・黄巾の乱の戦士メイ・イン、19世紀ロンドンの科学者エドマンド・ロックウェル…など、生まれた場所や時代がバラバラでも、彼らは生き残るために環境に順応し、ARKの謎に迫っていった。





彼らの遺した手記はマップの至る所に落ちている。
それによるとヘレナとメイは協力し合いガーディアン(ボス)へと迫ったり、他人を実験材料にしたり犠牲にすることをいとわない残忍な性格のロックウェルは、エレメントの持つ可能性に憑りつかれていったという。

そんな彼らの物語はまたの機会に……。




・進化
DLC Extinctionにて、エレメントを際限なく生み出すタイタンキングを打ち破ったプレイヤーはヘレナと会う。
ヘレナはARKの真実を突き止め、エレメントとタイタンの関連性を解き明かし、ホモ・デウス(神の次元)へと進化していたが、その力も失われつつあった。

タイタンを倒した今、最後の計画を実行に移す時だ。
軌道上に打ち上げられていた無数のARK。そこには数多くの生命が芽吹き、プレイヤー同様に拠点を築いたり、トライブを形成したりしている。

それらARKをすべて地球に帰還させ、再び地球に生命を宿すのだ。
ヘレナが送った信号を受信し、ゆっくりと落下してくるARKたち。。

着陸したARKからヒトや恐竜たちが地球に降り立っていく。

もう遺伝子配列の計算もクローン製造も必要ない。ARKに残されたエネルギーはエレメントの汚染除去に回すことで地球の自転も戻り、太陽が再び昇っていく。


そしてプレイヤーは、最後のアセンションへと至る。
神へと進化するために……。




・Genesis 
そうして完結を迎えたゲームのストーリーだが、アラト・プライムがヒトの種を残し地球を蘇らせるために計画していたのはARKの打ち上げホモ・デウスへの進化だけではなかった。

それがGenesis シミュレータと呼ばれるモノである。
Genesis シミュレータは、アラト・プライムから接続して実行しているプログラムということだけは判明している。













続くかもしれない。

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