2020年8月27日木曜日

としの夏休み自由工作 ~Kerbal Space Program~ その1

8月頭に出たHorizon:Zero Dawnもクリアしてまたしてもゲーム迷子に。
電子の砂漠を彷徨う旅人と化していたところ、ライブラリの中にセールで買って積んでいたKSPを発見したのでなんとなくプレイした。


面白い!!!!!


Outer Wildsから始まってStellaris、HorizonとSF欲&宇宙欲が程よく暖まっていたのでこれが大当たり。


買った当初はチュートリアルだけプレイしたんだったかな。
言われるがままにロケット組んで打ち上げて、

「…飛んだな!よし!」

みたいな微妙な満足感と、なんか面倒臭いなっていう理由ですぐやめちゃったんだよね。
まぁ人にはRPGがやりたい時や鉄砲が撃ちたいって時もあるからね、しょうがないね。



で、いまやり直してみたら、

・ブロック積むみたいにお手軽かつ想像力を刺激する自由な宇宙船クラフト
・設計→実践→再設計を繰り返して結果を出していく手探り感
・物理演算に基づいたリアルな航空宇宙工学とコミカルなキャラたちのギャップ

等が程よく今の僕にぶっ刺さり、久々に寝る時間を惜しんでプレイするくらいハマってしまった。


宇宙、やっぱりすごいぜ!!




簡単にゲームを紹介していく。
Kerbal Space ProgramはメキシコのデベロッパーSquadが開発したサンドボックス宇宙開発シミュレータ。
地球に似た惑星カービンに住む緑色の人々『カーバル』たちと一緒に宇宙を探索していくゲーム。
カーバルたちはみんな宇宙が大好きなので、完璧に計算されたナイスでパワフルな宇宙船を組み立てて宇宙の果てまで探検しよう!というゲーム。

このゲームには宇宙船を攻撃してくる敵対的な異星人や宇宙怪獣などはいない。
重力、工学、物理学、速度質量推進力etc...などの『宇宙の法則』が挑むべき高い壁であると同時に、愛すべき世界そのものとなっている。


今までプレイしたゲームに出てくる宇宙船はFTL航法だったりジャンプドライブだったりなんかすごい未来技術があったので宇宙空間もスイスイ飛べるのが当然だったのだが、カーバルの技術力は20世紀後半~21世紀の地球人と同水準であり、『宇宙の法則』も我々のいる宇宙とほぼ同じものが適用されている。
惑星のサイズや大気の層などゲーム的にデフォルメされているところもあるが、まぁとってもリアルということである。(語彙力限界)


これらの現実的挙動は関係各所で高く評価されており、マインクラフトのように本作も教育用Mod『KerbalEdu』が開発され、欧州・欧米の教育現場で用いられているとか。




ゲームには3つのモードがあり、

『サイエンスモード』
宇宙空間や惑星で様々なデータを測定したり科学実験をすることで科学力を高め、新たな技術をアンロックして更に遠くを目指していくモード。

『キャリアモード』
サイエンスモードに宇宙センターの運営が追加されたモード。
資金・名声といった概念が実装され、宇宙船の製造にもコストがかかるようになる。
宇宙旅行を希望する乗客を乗せて打ち上げたり、企業から依頼される新パーツの実験といったミッションを成功させたりして運営資金や名声を高めていく。

『サンドボックスモード』
上記の要素をすべて取っ払い、最初から制限なしで全てのパーツを使うことのできるモード。

といったものが用意されている。


今回は初プレイなのでキャリアモードを選択。なんでも楽しみたい欲張りさんなので。
さらにそれぞれ難易度もあって大気圏内での熱の影響とかなんかそういうものが調整できるようだがノーマルでいくことにした。







着任。カーバル宇宙センターの全景。ここから全てが始まる。






まずは運営本部に顔を出す。
ここではカーバル宇宙センター全体の方針を定めることができるようだ。
何にせよ技術ツリーをアンロックしていかねば出来る事も限られてしまうと思うので、ミッション報酬の一部を科学力に変換する政策を執ろう。
…と思ったが、金が無いので実行できない。まだ早いということか。
お金が貯まり次第行き当たりばったりで進めていく。






続いてミッションコントロールセンターへ。
ここには部品メーカーや旅行代理店から届いた依頼が集約されており、新製品の実地テストや宇宙旅行を実施することで報酬を得ることができる。
依頼を着実にこなして名声を溜めていけばさらに難しい仕事も舞い込んでくるだろう。
今の我々にふさわしい『最初のロケットを打ち上げろ!』というミッションを請け負う。





さて、いよいよロケットの設計をするためにロケット組立棟へ。
読んで字の如く宇宙船を設計建造するゲーム内でも非常に重要な施設だ。

今は使えるパーツも限られているし、そもそも僕が何もわかっていない。
あり合わせのパーツを組み合わせ出来たのがこちら。





さとし1号。
カーバルが一人乗り込めるコマンドポットとパラシュート、固形燃料エンジンを積んだだけのシンプルながら力強いフォルム。
みんなの夢と希望を乗せて大空へと飛び立つ記念すべき1号機だ。






世界初の有人飛行に挑むのは宇宙飛行士のジェバダイア・カーマンさん。
完璧な計算に基づいた設計なのでパイロットの安全は100%保証されており、離陸直後に2階級特進の辞令が下りる予定となっている事に他意はない。






こちらは打ち上げ場に鎮座するさとし1号。
地べたに直置きされていることにやや不安が募る。












ジェバダイアさんが乗り込んでいく様子。

いよいよ発射予定時刻が近づいてきた。
歴史的ミッションを前に宇宙センターの全員が固唾を飲んで見守っている。

エンジン点火5秒前。4...3...2...1...

Поехали!さぁ行こう!
いざ、前人未到の地へ!












飛んだ!さとし1号が飛んだ!
ここでは詳細は省くが、複雑な条件が絡んだすごくむずかしい計算の結果スペースキーを押すことでロケットは飛ぶ。











点火から約10秒。推進剤と酸化剤が燃焼され尽くしてエンジンが停止。
ロケットの現在の高度は8,500mだが推進力が残っているので20,000mまでは重力に抗い上昇を続ける。








最大高度に到達。
ここから機体は緩やかに落下していく。








船内から見える風景。カービンは青かった。









地上から5,000mのところでパラシュートを起動。
半開きのまま落下速度を相殺しつつ、1,000mを切ったあたりで完全展開して着陸態勢に入る。







無事に着陸。
有人飛行ミッションは大成功!世界初の偉業を成し遂げたニュースは瞬く間にカービン中に広まった。








ジェバダイアさんが離陸前に書き綴ったミッションレポートは科学者たちに宇宙的インスピレーションを与え、新たな分野の研究に多くの貢献をもたらした。







なお、宇宙空間とされているのは高度70,000m以上なので今回の打ち上げでは宇宙にカスりもしておらず、地面よりちょっと高いかなってところまで飛んだだけである。


まぁだいたいわかった。

いくつもの科学的根拠から『たくさん燃料を積めばもっと高く上昇するはず』ということが導き出せたので、まもなく宇宙空間に手が届くといっても過言ではない。
次こそ宇宙空間への進出を目指す。

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