2019年7月11日木曜日

岩手県大船渡市のこと

突然だけど、今週末に岩手県に行きます。
目的は大船渡市でさんまを焼くため。

令和元年度大船渡市さんま焼き師認定試験開催のお知らせ

『日本一の"焼き師"になりたい!』
誰もが一度は抱くその夢を叶えるのがこの大船渡市さんま焼き師認定試験
本州一のさんま水揚げ量を誇る大船渡市が、さんま焼きの技術を後世に残すため"焼きの極意"を伝承者に伝えていくこの試験も今年で4年目。
今年は令和元年のプレミア感もあり募集の時点で超高倍率!(※個人の感想です)
運良く試験資格を得た我々はそれぞれの誇りを胸に岩手上陸を試みるのであった…。

↓試験を知ったきっかけがこちらの記事
俺こそがさんま焼き師だ














震災から、今日で100ヶ月が経過した。

岩手県大船渡市は、2011年に発生した東日本大震災で震度6弱の地震と約24mの津波に襲われ、死者340人、行方不明者79人、4000件近い家屋倒壊…と、大きな被害を受けた街のひとつである。


(いわて震災津波アーカイブより)








あの震災では、多くの人が地震だけでなく津波の恐ろしさを知ることとなった。

東北地方太平洋沖地震津波合同調査グループ』による調査によると、局所的に40.1mの遡上高(海岸から内陸へ津波がかけ上がった高さ)が観測されたという。
この40.1mという高さの津波は、それまで日本最大記録であった1896年の明治三陸津波の約38.2mを超えるものである。(こちらの津波も大船渡市で観測された)

30mの津波が10階建てのマンションと同じくらいの高さだという。
あの地震が引き起こした津波と対峙するのがどれほどの恐怖だっただろうか。




(画像:気象庁ウェブサイトより)










震災から8年。
遠く離れた地で暮らす我々には過去のことに思えてしまうが、被災地には大きな爪痕が残ったままだ。
家族、友人、思い出がつまった品々…。それらを失った人たちの心の傷は決して癒えることはないだろう。



それでも瓦礫の中から立ち上がり前へ進もうとしている人々がそこにいる。
言葉に出来ないほどの辛く悲しい出来事に直面しながらも、諦めることなく、一歩ずつ復興への道を踏みしめている。


さんまを焼きに来た我々を、大船渡市の方々は笑顔で迎えてくれるだろう。
そこに至るまでにどれほどの努力があったことだろうか。
あまりにも厳しすぎる現実を前にしてどれほどの涙を流したのだろうか。
我々が大船渡市で目撃するのは地震の恐ろしさ、大自然の力、そして人の持つ強さだろう。

今回の旅の中は、被災地で我々にできることや防災に対する意識、日々の備えなどをもう一度見直す良い機会だと思う。
過去は変えられない。できるのは過去から学び、未来へ備えることだ。
それこそが、今生きている我々が果たすべき使命である。






岩手県庁のウェブサイトでは震災直後から現在に至るまでの定点写真を掲載しており、復興状況が見られるようになっている。
また、大船渡市復興伝承館では被災した方の体験記や震災前後の街並みなどを見ることができる。
来年のさんま焼き師検定の申し込みに備えて大船渡市公式サイトをチェックしよう。




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