2018年9月1日土曜日

SCUMをもっと楽しむための設定解説 ~世界観編~


、してる?

というわけで先日アーリーアクセスを迎えたサバイバルゲームのSCUMです。

空腹度や体調といった良くあるステータスだけでなく、摂取した食物の消化から栄養素の吸収、さらには排泄に至るまでシミュレートし、摂ったタンパク質や脂質+カロリー燃焼量がキャラの見た目と能力に影響するというリアルすぎる健康管理が売りの一つであるこのゲーム。

リリース前の宣伝が功を奏し売上も好調のようで、今日も世界中から囚人が集められて青空の下で死んだり脱糞したりしています。


さて今回はシステムの説明や序盤の攻略的な話ではなく、GamescomでクリエイティブディレクターのTomislav氏が語っていた『SCUMの世界では何が起きているか』という世界設定等を解説していきたいと思います。

『死刑囚たちが集められた島でサバイバルする様子を放送している番組のシーズン2』というくだりは聞いたことがあるプレイヤーも多いと思いますが、今回はその設定の深掘りです。

なんとなく収監されてなんとなく集められてなんとなくサバイバルを強いられている囚人の皆さんもこれを読めばもっとゲームが楽しめる!はず。





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ストーリー

世界は作り直された。

大企業が世界の資源と経済を手中に収め、国や政府すらも企業の利益の下で支配されている。
地球は人口の約1%の『上位層』と99%の『奴隷』に完全に隔たれた。
金こそが、真に絶対的な力を持つようになった。

当然ながら大多数の人類はこの状況を受け入れておらず、支配者に反抗を始めた。
反乱鎮圧のために警察と軍が投入されるもののその抵抗は日に日に増し続けていった。
正義と秩序を求めて戦った人々は犯罪者、テロリストと呼ばれ、企業の所有する民間刑務所や矯正施設へ移送された。
そこに投獄されると生存の希望はほぼ無く、一部の"幸運な"受刑者は刑務を終え釈放されたものの重度の精神病を患っており自ら命を絶った。
それらの施設では囚人たちに対して違法な人体実験を行われたという疑いがあったが証明されず、不当な告発として扱われただけだった。


1%の上位層たちは支配を維持するために反乱を抑圧するための施策を講じ始めた。
例えば小さな犯罪にも死刑が適用されるといったものだが、これはあまり抑止効果が得られなかった。
最終的に、世界的な放送会社TEC1の提案が受け入れられProject Islandが開始された。
囚人たちを法律の存在しない閉鎖された島に送り込みその様子を24時間配信するという内容で、人々を抑圧するのではなく娯楽を提供し、自分たちよりさらに下がいると安心させることで本来の問題を忘れさせるというものだった。
人類の歴史においても実績のあるこのエンターテイメントは非常に単純だが効果的であった。
『The Island』という名のこのショーは全世界に放送され、瞬く間に絶大な人気を得た。
最初の24時間でほとんどの囚人が死んでいく中で、困難な状況からの脱出や殺し合いに勝利するという山場を乗り越えて生き残った"選手"たちは映画スター並に人気が高まった。

しかしながら人気を集めすぎた囚人は民衆の中で解放運動の希望の象徴のように扱われ始めた。
生き残った囚人たちがグループを組み極限状態に陥りながらも生きていく姿は徐々に影響力を持ち始め、抑圧された社会と上位層たちに対する不平等感が高まった。
ショーを中断すると民衆の不満爆発は避けられず、かといって野放しにしても社会に悪影響を及ぼすと判断された結果、グループのリーダーは投入された傭兵部隊によってカメラ外で秘密裏に殺害された。
(後にTEC1は囚人たちに人気を集めつつも、不自然な状況を作らずドラマチックに殺し番組をさらに盛り上げるような企画を次々と盛り込むようになる)

最終的に囚人たち全員が爆発四散したシーズン1のフィナーレは人口の約70%が視聴し、『The Island』はテレビの歴史において最も成功した番組となった。


なお、当然ながら島から脱出を試みた囚人たちもいた。
脱出した囚人はいないという公式発表が行われたが、実際にはショーのシーズン1において逃亡が成功していた。
抑圧と戦うために元老院によって組織された『Renegade』という秘密同盟が手を引いたという噂が流れたが、政府や企業はRenegadeによる抵抗運動の存在を確認も否定もしなかった。


そして始まるシーズン2。
今期では囚人の生活を脅かす様々なイベントが実施されることが公表されており、民衆もそれを受け入れている。
例えば視聴者による『囚人狩り』。
裕福層の市民と抽選で選ばれた人々による参加型イベントで、限られた期日(1~3日)の間にどれだけ囚人を殺せるかを競うというもの。
囚人の名声に応じて賞金が出るということになっているが彼らの主な目的は娯楽の為である。
ハンターたちは重装備で島にやってくるが、生存を保証されているわけではない。
囚人たちにとっては貴重な重火器やアーマーを得るチャンスとなる。
野生の感覚を研ぎ澄ました囚人たちと野糞もしたことがない一般人の対決。
狩る者と狩られる者の逆転劇…。それこそが視聴者の望んでいるものでもある。

上位層の力を持ってすれば気象制御すら思いのままだ。
火災、地震、洪水といった大規模なものですら自由に開始できる。
ほとんどの場合自然のままに任せているが、嵐を起こして雰囲気を変えるといったことも彼らの気分次第で行われる。
また、遺伝的に改良された蚊や蜂といった害虫も、要請があれば特定地域に放出することもできる。

もっとシンプルなものだと、補給物資の投下である。
新しい装備や食料、医療品などを期待している囚人たちをドロップゾーンに集め、故意に殺し合いを発生させることができる。


その他にも大衆を熱狂させ、さらに盛り上げるための企画が揃っているとのこと。

さぁ、時間になった。放送を始めよう。

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というのがSCUMの世界と番組の成り立ちです。どう!?
世界観を知るとゲームへの期待がぐぐっと高まる。
早く色々と実装されてほしいですね!


豊かな自然と狂気が彩るこの島で君は生き延びることが出来るか。
そして、島に隠された秘密を手にして本当の自由を獲得することが出来るか。

SCUMはSteamにて配信中。今すぐ収監&釈放!
アーリーアクセスはお布施的な意味もあるので、コンセプトに共感したので完成させてほしいという人もそうでない人も今すぐ2050円払ってください。



次は脊髄に埋め込まれたインプラント『BCU-2』編です。

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