2019年5月9日木曜日

ESO冒険日記 モロウウィンド① #ESO

クラグローンのシナリオがひと段落したので、当初の予定通りモロウウィンドへ向かう。



モロウウィンドは、ご存じの通りTES3:Morrowindの舞台となったダンマー(ダークエルフ)たちの故郷と言われるタムリエルの北東にある地域だ。
タムリエル最大の火山であるレッドマウンテンを中心とするヴァーデンフェル島と、TES3とTES5のDLCで行くことが出来たソルスセイム島の2つにざっくり分けられている。

TES3:Morrowindは、『初めてプレイしたTESタイトルは何ですか?』というアンケートで1位を獲得し、シリーズファンの中でも特に人気の高い作品。
TES1、TES2と比べると小規模な舞台ながらも、膨大なダイアログと濃密な世界設定で描かれる世界観、その中で自分だけの物語を紡ぐエピックなゲーム体験が出来るこのタイトルは、ベセスダ特有の大量のバグを内包しながらも高い評価を得ている。シリーズ初のコンシューマ機(XBOX)版も発売したこともあり爆発的なヒットを記録したTESの代表作で、PC版においては今なおModが作られておりその人気ぶりは衰えを見せない。
人気種族アンケートもダンマーが1位だったことも踏まえると、TES3がシリーズファンの心をどれだけガッチリ掴んでいるかが窺える。


そんなモロウウィンドへ行けるというのがこのDLC。
発表当時は有料の拡張パックだったけど新しい有料拡張がもうすぐ出るってことで、その他のDLC同様Plus会員ならパックを買わなくてもアクセスできるようになったとのこと。
拡張パックについてたウォーデンというクマを使役する新クラスだけが有料オプションになった。

ESOはTES3の約700年前、Skyrimからだと900年近く前の時代の話。
後世に名を残す出来事や人物との出会いだけでなく、歴史の陰に埋もれた真実とも直面するだろう。
アズラ、ボエシア、メファーラ、そしてシェオゴラスといったデイドラロードたちとも縁のある重要な地なのでストーリーにも期待が高まる。



まずは各街の波止場からボートに乗って、ヴァーデンフェルの玄関セイダ・ニーンへ。


セイダ・ニーンはTES3でも始まりの場所。囚人として連れてこられた主人公が降ろされた小さな港町。
TES3では帝国の支配下でありながらも現地人であるダンマーの宗教及び貴族たちによる影響が根強く残っている、という感じだったが、ESOでは帝国の支配はまったく進んでいない。
入島管理事務所が入ってる建物は700年後と変わらない帝国風の建築様式だが、帝国の影響が見られるのはここセイダ・ニーンくらいである。



←ESO TES3→




セイダ・ニーンに到着すると恒例のウェルカム揉め事がお出迎え。
こちらも慣れた手つきで首を突っ込む。
なんでも、ダンマーの偉い人が先祖の霊に聞きたいことがあるらしく、代理で墳墓を訪れたカノンと呼ばれるダンマーの崇拝者たちがデイドラの群れに襲われたとのこと。
(ダンマーは先祖の繋がりを大事にする種族でわりとナチュラルに祖霊を呼び起こす)


使命感に燃えるカノンの一人、ルレヴルさんが任務を果たすために中に残っているということで助太刀することに。
デイドラどもを軽くひねり墳墓の最奥にて先祖の霊とご対面。
ルレヴルが質問状を読み上げその答えをもらい、役目を果たしてさぁ帰ろうと思ったところでまさかのアズラ様が権現。
暁の女神は僕に向かい『この地に邪悪が迫っている。なんとかしれ』という言葉を遺した。









そんなわけで、アズラの言葉とカノン・ルレヴルの頼みもあり、ダンマーの現人神【トリビュナル】が御座す南東のヴィベク・シティを目指すことに。


このトリビュナル、モロウウィンド及びダンマーを語るうえで切っても切れない要素の一つである。
トリビュナルとは、モロウウィンドに君臨する三柱の現人神(アルマレクシアさん、ソーサ・シルさん、ヴィベクさん)及びそれらを崇拝する信者たちのこと。

約2800年前(第一紀)のドゥエマーとの戦争の際、アズラへの誓いを破り、『ロルカーンの心臓』というアーティファクトの力で人でありながら不老不死の神と成った三人。
(ロルカーンは宇宙創造計画の立案者的な存在で、他の神々と一緒に宇宙(ムンダス)を創った創造神。ノルドたちからはショールという俗名で呼ばれている神様)

当然ながらアズラ様は
『(アーティファクト)使わないって誓ったじゃん!』と不死性大嫌いな性格も災いして大激怒。
定命の者の分際で永遠の命を得るとは何事だということで、連帯責任と言わんばかりに種族全体に呪いをかける。
本来、金色の肌をしていたダンマーたち(当時はチャイマーと呼ばれていた)は、青黒い肌と赤い瞳に変えられてしまった。
更にトリビュナルに対しては、『アンタたちなんか絶対滅びるんだからね!』と神性の喪失の預言を残す。

そんなことがありながらもトリビュナルは神の力をうまく引き出し、アカヴィリのモロウウィンド侵攻やデイドラのタムリエル襲撃などを退けつつ歴史は紡がれ現在へ。
不死のトリビュナルはすっかりダンマーたちの信仰対象となり、アズラはダンマーの創造主ということで畏れつつも敬われている。

ダンマーたちも一枚岩というわけではなく、チャイマー時代に加護を受けていたアズラ、ボエシア、メファーラこそが『三神』でトリビュナルは偽神と主張している者たちもいるし、逆にヴィベクこそ神。アズラは古いみたいな考えの人もいる。
みんな違ってみんな良い。





ダンマーたちの歴史や宗教など、外からやってきたインペリアル人にはいまいちピンとこないことが多いなかヴィベク・シティに到着。
その名の通り、トリビュナルの一柱ヴィベクの聖堂がある街。
TES3では立派な大都市だったこの街も現時点では聖堂以外は建設の真っ最中。
というか隕石が真上に浮かんでるんですが。








ヴィベク卿と謁見。神人なので浮いている。
半身の金の肌は、アズラに呪われる前のチャイマー時代の名残だろうか。

質問状を書いた偉い人というのも実はこの人。
現地にいた我々はよくわからないまま質問しよくわからない答えを得たという所感だったが、ヴィベク本人はその答えに満足しているようだった。


ヴィベク卿は、自身の神の力が日に日に弱まってきているという感覚に襲われているようだ。
トリビュナルの失墜を目論む何者かの妨害、攻撃の可能性も否定できない。
それを調査しているカノンのまとめ役、アークカノンのターヴスと協力して原因を探ってくれないかというヴィベク卿の頼みを引き受ける。






ターヴスは既に原因になり得るいくつかの場所、事象に目星をつけているらしい。
実際にそこに赴き確認するのが僕の役目。
よそ者の冒険者という立場なら、ダンマー同士で対立して問題が複雑になっているところにも首を突っ込みやすいということだ。


そんなわけでヴァーデンフェルの地を舞台に冒険の幕が上がる。
島中を巡り、街中でのトラブルや人種間での問題などを解決していると、ある一つの言葉と出会った。



『ネレヴァリン』――。



これこそが、アズラが預言した偽りの三柱を滅ぼし世界を正しい状態に戻すと言われる英雄の名前。
ネレヴァリンはこの地に何をもたらすのか。

つづく。


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