アルドルーンでチョダラの妹セリンと再会する。
どうやらチョダラは賢女たちと話をつけ、アッシュランダーによる評議会を開きそこで自身をネレヴァリンと認めさせようとしているらしい。
評議会の力は絶大で、もし好戦的なチョダラがネレヴァルの生まれ変わりだと証明されれば団結したアッシュランダーたちは戦争の道を歩むことになるだろう。
しかしよそ者の僕が乗り込んでいったところで発言権は無い。
セリンを通してチョダラの主張を跳ね除ける必要がある。それには理論武装が必要だ。
そこでセリンと一緒に『転生者の洞窟』と呼ばれる墓へ向かうことにした。
セリンが言うには、かつて『ワシ…ネレヴァルの生まれ変わりかも…!』と思い込んだダンマーは何人もいたらしい。
しかし、彼らはみなネレヴァリンにふさわしくない過ちを犯し、成し遂げることなく命を落としたという。
彼らの霊を呼び出し話を聞くと、自らを過信しすぎたり、武力による解決を強行したり、他人の意見を無視したりと、独断で突っ走ったことで非業の死を迎えていた。
彼らは自分の過ちを恥じ、子孫に同じ間違いを犯してほしくないと願っていた。
自らの神と民のために立ち上がったものの、手段を誤った故に志半ばで倒れた転生者たち。
彼らの言葉を借りることで、チョダラのやろうとしている事とその結果がもたらすものが何なのかを評議会で示すことができるだろう。
先祖の繋がりを重要視するダンマーに先人の言葉が刺さらないわけがない。
転生者たちの失敗と後悔の念をしたためた巻物を手に、急いで洞窟を出て評議会の場へ向かおう。
と思ったらアズラ像が語り掛けてきた。
未来を見通す者でもあるアズラは僕がここに来て首を突っ込むこともお見通しだったようだ。スナラーを持つチョダラは割と脅威なうえに、どうもきな臭い何者かが背後にいる。
このように定命の者たちの間に介入するのは厳密にはルール違反だけど、このままヴィベクが力を失うのは避けたいので何とか頑張ってほしい、ということだった。
てっきりトリビュナルのことを憎んでいると思っていたのでヴィベクのことを心配しているのは意外だった。
そのことを単刀直入に問うと『私のほうが民のこと先に好きになってたし!』と、あくまでもヴァーデンフェルとそこに住む人々を救うことを優先しているという意志だった。
そんなアズラとの語らいもそこそこにアッシュランダーの評議会へと向かう。
今まさにチョダラが自身の力を誇示し、我こそはネレヴァリンであるという主張を行っているようだった。
セリンと共に反論を開始する。
チョダラが「俺は最強だ!誰にも負けない!」と吠えれば、力だけでは何も救えないと語った転生者の言葉を。
「部族を率いて戦う!」と語気を強めれば、自ら引き起こした戦争で得たものは血塗られたこの手だけ、と語った転生者の言葉を。
「お前たちの指図は受けない!」と声を荒げれば、かつて賢女たちの声も無視して破滅した転生者の言葉を。
完全に論破したところで、評議会は『チョダラはネレヴァリンにあらず』という評価を下した。
セリンは打ちひしがれる兄を見かねて駆け寄ろうとするが、次の瞬間チョダラは杖を掲げ力を解き放った。
杖からほとばしる衝撃波に吹き飛ばされつつもチョダラを止めようとするが、スナラーの守護によりこちらの攻撃はすべて弾かれてしまう。
チョダラが合図すると待機していたチョダラ派の部族たちが評議会の場になだれこみ賢女たちを襲い始めた。
セリンと共にアッシュランダーたちを対処しているうちにチョダラは悠々と去っていった。
「この杖がある限り俺は無敵だ」と、わかりやすいフラグを立てながら…。
チョダラを追って外に出ると、セリンに光が降り注ぎふたたびアズラが権現。
お馴染みのポーズをとり、慌てた様子で言葉を紡いだ。
「ヴィベク、ヤバイ。モロウウィンド、ヤバイ」
アズラと繋がったことで彼女の焦りが伝わってきた、とセリン。
ダンマーの中でも、『真のトリビュナル』と信じているデイドラ三柱を崇拝するアッシュランダーの彼女にとってアズラの降臨は言葉では表現できないほど感動的な体験だっただろう。
喜びに打ち震えつつも事態は一刻を争う状況だということを理解したようだ。
チョダラの捜索は彼女に任せて、一旦ヴィベクシティに戻ろう。
杖にしがみつきなんとか身体を支えているヴィベク卿。
急激な力の流出が相当な負担になっているようだ。
チョダラを止めるためにはまずスナラーをなんとかしなければ。
スナラーが放つ力は神のエナジーそのもの。
限られた時間の中で何とか打開策を見つけなければいけない。
つづく。
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