2020年5月23日土曜日

オクトパストラベラー実質クリアです

タマです。
オクトパストラベラー実質クリアしました。
 
全主人公の四章クリア、サブクエも「その後」シリーズは多分全部やったと思う。
クリア後シナリオの「旅の果て」に関しては門内に入って手記を全部読み、裏ボスに挑んで負けたところまで。
気が向かないとレベル上げしないと思うので区切りとして感想書いておこうと思います。

※ネタバレ注意※


【おまけ】
ふせったーに書いた第一章の感想
オフィーリア https://fusetter.com/tw/kS6IWWWs
プリムロゼ https://fusetter.com/tw/JvVTmcoV
サイラス・ハンイット https://fusetter.com/tw/nPHbJyTJ
オルベリク・トレサ https://fusetter.com/tw/QPYDdRRd
アーフェン・テリオン https://fusetter.com/tw/vdX33tTp


以下、クリアした順。


オフィーリア編
・最初から目的地がはっきりしていたし、一貫して他者との絆や信頼を描いてるのがよかった。
・父様は残念だったね……マティアス最初からあやしいと思ってたけどやっぱりだったね……
・リアナはもとから、しっかりしてるように見えて精神的にちょっと不安定な子だったのかしらね。父様が死んだの伝えに来たとき、少し前から分かってる病死で、伝えに来るまで少し時間が経ってて、しかも生き返るかもって希望を持ってる状態にしては動揺しすぎじゃないかと思った。
・あと仮にも大司教の娘である神官がそんなに簡単に、人の生死なんて教義の根幹にかかわってそうな分野で邪教につけこまれるもんか……?  父様に関して何か強い後悔があったとか、甘言につけこまれそうな要素がもうちょっとあってもよかった気がする。
・全編通して、そういう「人の心に関しての描写」が章が進むほどに雑になってった感があった。どの主人公も、心を変えたはずの一言がなんか陳腐だったし。テーマをわかりやすくしたかったのかもしれないけど……うーん、これは私が年を食ったからってだけなのかな。若い子向けならこんなものなのかしら。でもSFC~初代PS世代向けのゲームって感じだしなぁ。
・村人死んでなくてよかったね。これ死んでたらリアナ立ち直れないでしょ。
・ごはんおいしくないよ……うん……なんかもうちょっとさぁ……
・父様が死んでオフィーリアが大業成し遂げて持ち上げられてて、リアナ闇堕ちするんじゃないかと心配になったけどその後クエも含めて立ち直ってくれたみたいでよかった。


オルベリク編
・オルベリクは出だしが暗くて背負ってるものが重いわりに、シナリオはわりと終始さわやかだったのが良かった。復讐かと見せかけてそうじゃなかったし。最初から戻ってくる場所があることも示されてたもんな。
・武闘大会、オルベリク主力で育ててたから楽しかった。これ二軍だったらめちゃくちゃめんどくさかっただろうな。愛のために戦ってるジョシュア、相手が恋人や妻じゃなくて妹だったのノースリーチで発覚して笑ってしまった。シスコンかよ。
・武闘大会で戦ったキャラ、クリア後に会えたり導くで連れ出せるのよかったなー。
・グスタフによって語られるエアハルトの過去。ここからウェルスプリングでエアハルトが街を守るために戦ってることがわかって、最終的に共闘を経て決闘する流れめっちゃすき。
・「受け止めてやる、俺が」っていう台詞、えっいきなり何? ホモか? って思って初見では面食らったんだけど、オルベリクはその前のリザードマン長との対峙ですでに「俺の剣は守るための剣だ」って答えを得てるから、このときはすでにエアハルトを救う気持ちでいたのね。見返してみると、エアハルトの話を聞いてるときも、彼の気持ちを整理させるための言葉を返してるんだよね。オクトパストラベラーのこういうとこ好き。
・エアハルトさんじゅうごさいって感じの立ち絵笑った。若すぎる。
・リバーフォードに着いた直後のあたり、面倒起こさずに冷静に対処してるのさすがオルベリクさんだぜ!って感じで地味に好きだった。アーフェンだったら絶対暴れてるでしょ。
・エアハルトが駆けつけてくるの熱かった。
・ラスボスが死に際に語る門の話、二期が決まってるアニメの一期最終回っぽかった。
・「ただいま」で終わる旅、いいですね。

サイラス編
・サイラスはパーティーチャットで輝くキャラだったな。女性関係とか酒とか。プリムロゼに「他人の恋愛沙汰には鋭いのね」って言われてるの笑った。マイペースすぎるのに顔が良いから許されてる感じがすごい。
・一章に一度出てくる推理パート好きだった。逆転検事やりたくなってしまったわ。
・テレーズ、一章でやらかしたと思ったけどサイラスのピンチに駆けつけるし、かと思ったら自分もピンチになって救出されるし、思ったよりヒロインだった。EDの一枚絵でも毛布だかマントだか掛けに来てるしこれは押しかけ正妻。
・ダスクバロウの壁画とか図書室、隠された真実に迫った感があってすごいワクワクした。でもボス戦のあとは敵とのエンカウントなしにして。
・普通のゲームだったら「力」「命」でくくられそうな話を一貫して「知識」「学び」としての見方で語ってるの面白かったな。
・サイラス、学院に復職してるのちょっと意外だった。研究に夢中になって授業やってる時間ないでしょ……って思ったら実際に遅刻してて笑った。
・今見直してて気づいたけどサイラスが授業してる最後のシーン、『輝ける知識』の著者であり学者のスサンナ・グロトフってハンイット編の占いババじゃん! オクトパストラベラーのこういうとこ好き。
・あとサイラスのモテモテぶりが強調される中、司書さんは全然サイラスに惚れてるそぶりないからなんでだろうと思ってたらアーフェン編の「その後」でまさかの伏線回収されたのびっくりした。オクトパストラベラーのこういうとこ好き。


トレサ編
・トレサ編はストーリーはそんなに面白くないしアリーはうざいし大した盛り上がりもなかったけど、ただただトレサを応援してしまうシナリオだった……手記奪われて「返してよ!!」って気持ちになったの、トレサの旅を応援してきた自分に改めて気づかされたわね。
・アリーは好きじゃなかったけど、最終章のガールミーツガール、ノーアとの出会いよかったですね。
・品評会の壇上で出会いを語るの、任意加入とはいえ一番近くにいたはずの仲間たちに触れないのめちゃくちゃ寂しいしもったいなさすぎる。レビューで「他主人公との絡みが薄い」って言われるのも納得。
・手記の持ち主が判明すると思わなかったから最後の最後でびっくりしたなー。あとでアーフェン編やったらもっとびっくりした。


テリオン編
・ヒースコート全編通してかっこよかったですね。強キャラ老人すき。途中で死んじゃったらどうしようかとヒヤヒヤしてしまった。
・ダリウスはただただよくあるクズで悪役としての魅力も感じなかったなぁ。なんだか舞台装置という感じがしてしまって……惨めな死に際だけはよかった。
・テリオン編は人を信じることを主軸に描いてたけど、そもそも人様から物を盗むことを生業にしてるのにどの口で……って気がしてしまってあんまり感情移入できなかったな。どうせならお嬢様とのロマンス方向に振り切ってほしかった。
・ロマンスは本編では足りなかったけど、ヒースコートのその後クエで補完されたので満足しました。


ハンイット編
・ハンイットは二軍だったからシナリオ進めるのにイライラすることが多かったけど、終わって見ればすごいスッキリまとまってて良かった。登場人物が少なくて構造がシンプルだし、ハンイットが饒舌なキャラじゃないからか、古くさい長台詞が出てこないのもよかった。状況や感情の代弁者が世話焼き老婆なのもあって、余計なこと言っても不自然じゃなかったしね。
・章を追うごとにザンターの人間的な魅力とハンイットとの絆が描かれていくのもよかったな。
・ファンタジーにおけるヘンルーダ、最終兵器すぎない? 
・赤目もハンイット編単体で見ると情報が少なすぎて「???」ってなるけど、感情が読めないって話とか、クリア後に「あーーーーーっ!!!」てなってしまったわ。
・ハンイットとザンダーの再会シーンもよかったなぁ。

プリムロゼ編
・プリムロゼは……最初から最後までかわいそうだったね……登場人物、ゲスと被害者しかいないじゃん……
・復讐を成し遂げても得るものはないんだろなって最初から思ってはいたけど、旅の中で信頼できる仲間とか新たな生き方を見つけるのかと思ったらそんなことはなかった。プリムロゼだけED一枚絵で人間と一緒にいないんだよ。かわいそうすぎるでしょ。鳥って。
・三章で急に出てきたシメオン、「君はどうしてた?」って聞くの無神経すぎない?って思ったけどあれもプリムロゼの心をえぐるための質問だったんだろうなぁ。
・あの劇はなんなの? 趣味?
・シメオンが劇まで使って揺さぶりをかけたのに、プリムロゼは父から受け継いだ信念だけで持ち直してシメオンを刺殺。揺さぶりも父、迷いも父、持ち直しも父。
・結局プリムロゼはこの旅で何も得られなかった。自由を得たと言えば聞こえはいいけれど、せいぜいがマイナスをゼロにした程度だ。借金返済の旅でしかなかった。仲間なんていなかったんだ。
・最後の最後、エピローグでレブローの息子との幸せな未来があるかもみたいな可能性は示唆されたけど、知り合いだったのに今まで何の助けにもならなかった男を急に出されても……それならまだ初対面の奴の方が……
・しかも「その後」クエでジェフリーお父様と学者のオデットさんが旧知の仲で、オデットさんには死の直前に「死人に構わないで自分のすべきことをしろ」と遺言してたことが発覚。何故それを娘に言ってやらなかった。
・レイヴァース家みたいに世界のために(しかも物理的に)守るものがあるんなら娘に重責負わせるのも分かるけど、プリムロゼなんか別に家督以外に守るもんなかったじゃろ……
・生まれた瞬間から男運悪すぎる女の話だった。つらい。
 
アーフェン編
・アーフェンは出だしが雑だったからそんなに期待してなかったけどまぁ期待通りだった。そもそもアーフェンはどうやって生活してんの? お金取れるときは取って?
・ヴァネッサとかオーゲンのキャラはそこそこ良かったけど、ミゲルはダリウス並みの舞台装置典型クズだったなぁ。
・罪人を救うか救わないかの問題よりも、他人の納屋勝手に使っていいのかとか、なんで自分の家でノーガード治療してしまうのかのほうが気になって話が入ってこなかった。よそ者かつミゲルの回復力が常識外だったアーフェンは百歩ゆずって分からんこともないが、オーゲンさんは牢に入れてから治療するとか拘束するとかやりようあるでしょ。せめて旅先で野営中だったとかにしてくれればまだ納得できたんじゃが。人を信用することと命を選別しないってことは別軸の話でいいんだし。
・アーフェンの受難については、そもそもオーゲンさんがミゲル見捨てたあとちゃんと衛兵に通報しないのがいけない。
・四章になって鞄の伏線回収されて笑ってしまった。
・ラストバトル地味だったけど薬師の話だしこんなもんよね。
・最後に恩人の名前がグラム・クロスフォードと判明したので「あーーーーーっ!!!」ってなってしまった。ここに来るまでに運命の人クエもやってたし。
 
フィニスの門内
・リブラック、サブクエで初めて会ったときに「なんか吸血鬼っぽい女だなぁ」とは思ってたけど、まさかこんな世界の根幹に食い込んでくるキャラだとは思わなかったよ。クリスもオフィーリア編でゲーム始めてすぐ会ったから、まさかって感じだった。素直に回復ブドウあげちゃったけど、あそこでクリスが死んでたらリブラックざまぁ展開だったのでは?
・グラムさんが恩人の薬師で手記の男だったところまではまだしも、赤目だったのは本当にびっくりした。設定よくばりセットすぎる。
・レイヴァース家の手記。テリオン編のラストでも思ったけど、こんなあぶない門を開く鍵なんだったら竜石まとめて保管してちゃいけなかったのでは……?
・マティアスの手記。黒曜会について「シメオンと共に作り上げた」って書いてあるからシメオンも不死だったのかしらね。あとリアナが目的だったってことは「これ父様に毒盛ったでしょ」って思ったらやっぱりだったね。
・プリムロゼのお父さんは反省して。ここにきて大した情報の開示もないしお気持ちだけじゃねーか。
・ヴェルナーの手記。ちゃんと一国崩壊させたり陽動見抜いたりリブラックと手切ったり、ヴェルナーって作中で一、二を争う有能キャラだったよね。オルベリクがやる気を取り戻さなければ全部うまくいってたと思う。

シナリオ全編通して
・良かった章と良くなかった章の差が激しかった。オフィーリアとオルベリクはだいたい良かった。ハンイット・サイラス・トレサが次点、テリオン・アーフェン・プリムロゼは「いまいち」の範囲内でバラつきがあったなぁ。
・8人クリアして門内で手記読まないと完結しないわりに、テーマのかぶりが多すぎる。人を信じる心、誇りと信念、父と子、裏切りと復讐。それが良い相乗効果を生んでるわけでもなく、オフィーリアとプリムロゼみたいに完全な格差社会になっちゃってるの辛すぎる。
・というかプリムロゼがテーマのマイナス面ばかり背負わされている。家族を失った少女としてオフィーリア、戦う娘としてハンイット、裏切りの真実を追う人間としてオルベリク、手を汚しても誇りと信念を失わない者としてテリオンがいるのに、同じ属性を持つ彼らと待遇が違いすぎる。いじめか。
・でも章をまたいでのつながりとかサブクエで分かる秘密とか、世界観を味わうのが好きな人にはたまらんゲームだと思う。それだけにメインシナリオの雑さが残念だった。雑な台詞でボロが出るより説明不足で勝手に想像しろくらいのさじ加減でよかったと思う(ロマサガ理論)
・とはいえ一章で期待が大きすぎたのと、後半やってるとき体調が悪かったから感受性に問題があった可能性も否めないなぁ。
 
システムで好きだったところ
・ファストトラベルがタダ
・メインシナリオを全部見直せる
・エンカウント半減を早い時期に装備できる
・BP貯めると強い攻撃が出せる
・洞窟で正解の道は灯りが点いてる(から逆に宝箱も回収しやすい)
・歩いてリーフ


システムできらいだったところ
・テリオン連れてこないと開かない宝箱
・二軍のレベル上げ
・BP管理がだんだんめんどくさくなってくる ・関係深いキャラ戦闘にしてサブクエ受けてもクエNPCが他人行儀(オフィーリアに敬語使うリアナとか、アーフェンに敬語使うゼフの妹とか)
・盗む/買取りのときに現在の装備と数値比較できない


チルトシフト風の背景めちゃくちゃ好みだったし、音楽も良かったので全体的には好きゲームでした。
私がもっと若かったらめちゃくちゃお気に入りゲームになったと思う!

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