村を焼かれ、侵略者たちに執拗に追われるもなんとかタルンベルク城に辿り着くことができた。
はやく…はやく矢抜いて…。
何はともあれ助かった。
追手を追い払ってくれた兵士たちと、その司令官らしき白髪の騎士に介抱してもらう。
スカーリッツが謎の軍勢に突如襲われたこと、たくさんの人が殺され、なんとか生き延びた人たちは籠城していること…
僕がその場で見たことをありのままに伝える。
ようやく矢も抜いてもらうことに。
抜くときもそれなりに痛い!(痛レポ)
エグい返しがついてなかったおかげでわりと簡単に摘出できた。
満身創痍でヘロヘロなのはわかっているが、状況が状況なだけに城主であるディヴィシュ卿に直接説明してほしいとのこと。
おじさんの肩を借りて広間へと向かう。
というわけでディヴィシュ卿と謁見。
先ほどと同じ内容の物を多少形式ばって報告する。
見たことのない鎧、聞いたことのない言語等の情報から、侵略者たちはジギスムント率いるクマン人ではないか、と推測する側近。
東方からハンガリーへとやってきたクマン人たちはそのままハンガリー軍の主力部隊へと組み込まれ、近隣の略奪を行なっているらしい。
スカーリッツは控えめに言っても小さな城。総攻撃が始まれば持ちこたえることはできないだろう。
しかしそれはタルンベルクも同様。わずかな兵を援軍に送ったところで返り討ちにされる可能性が高い。
むむむと唸っていると、まだ名前を聞いていなかったな、とディヴィシュ卿。
鍛冶屋の息子のヘンリーですと伝えるとわずかに目を見開いた。
続けて家族の安否を問われ、目の前で殺されたと返答する。
どうやらディヴィシュ卿も父を知っていたらしい。
ラジック卿との不思議な縁といい、やはり僕の知らない父の顔があるようだ。
今ではそれを、本人の口から教えてもらうことも叶わない…。
矢を抜いてくれた指揮官はロバートさんというらしい。
クマン人部隊がここタルンベルクに襲来する可能性も高い。
戦闘に備えることは出来るが、ここの兵力でどれだけ耐えられるか…。
とにもかくにも僕の役目は終わった。
再びロバート卿の肩を借りて広間を後にする。
色々なことがありすぎて疲れた。
ひとまず、食事を用意してもらうために厨房へ向かう。
厨房には領主婦人の姿も。
こんなところで会うとは思わなかったのか、ロバート卿もやや動揺している模様。
ボジャナおばちゃんが大鍋で仕込んだスープをでーんとテーブルに並べてさぁお食べと促す。
みんなの優しさが染みる。
食ったら馬小屋で休んでろというロバート卿と、ちゃんとしたベッドを使わせてあげなさいと、ワインを注いでくれながら指示するステファニー夫人。
夫人がいなかったら馬糞の上で寝ることになっていた。危ない。
ゲームシステム的にも空腹&疲労で限界に近い。
ローストチキン、パン、スープ、チーズ、ワイン…テーブルの上に並んだアイテムをその場で平らげていく。
このゲーム、食事をとると眠気がくる(=疲労度が高まる)ので、自分の意思に反して瞼が勝手に落ちてきて食べながら寝そうになっている。
君も血糖値スパイクシミュレータ『キングダムカム:デリヴァランス』で、ドカ食いで血糖値が爆上がりして気絶する体験をしよう!
食事を済ませ、ふらふらになりながらも割り当てられた中庭の小屋へ。
藁の上に比べると天と地の差がある部屋。
お腹いっぱい食べたし、疲労も限界。
考える事は山ほどあるが今は一刻も早く横になりたい…。
身体はボロボロなくせに意外と寝付けん。
どうしても父と母のことを考えてしまう。
と、そこにドアをノックする音が。
公爵夫人の逆夜這い!
夫人自ら夜食を用意して持ってきてくれたという。
何も貴女が直接いらっしゃらなくても…と困惑していると、夫人も心情を吐露する。
家族を殺され住み慣れた村を突如失った心情を察してか、優しい言葉をかけてくれる夫人。
ぽつりぽつりと、何が起きたか一つずつ説明する僕。
夫人は時に涙し、時に怒りに震えながら熱心に聞いてくれた。
夫人のお話も聞かせてもらうことに。
嫁いだ直後に襲撃され、夫と引き離されて7年。
ディヴィシュ卿が解放されてからもタルンベルグを建て直すことに忙殺され、落ち着いた時間を過ごすことはまったくなかったという。
なんかやれそう。(直球)
やれませんでした。夫人撤収。
しかし数多の世界で数々の女を落としてきた僕の直感が何かを感じ取っている。
今後も夫人には注意していきたい。
突然の来訪にはさすがに驚いたけど、おかげで少し心が軽くなった。
ワインのおかげで眠気もきたし、今度こそ眠れそう…。
ハッ!
めっちゃ悪夢みた。
やめろやめてくれ。僕の心を壊すのは…。
と、ここで身体を揺すられて現実の世界へと引き戻される。
今度は誰?何!?
パッと目を開けるとめちゃくちゃ慌てた様子のロバート卿。
続く。
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