2020年9月6日日曜日

としの夏休み自由工作 ~Kerbal Space Program~ その3

幾多の失敗を越え、いよいよ周回軌道に挑戦する時がやってきた。
目指すは第一宇宙速度。
ロールアウトされたさとし6号は壁を超えることができるのだろうか!?

















できた。
周回軌道到達である。
固体燃料ブースター(SRB)と液体燃料エンジン(LRB)を組み合わせた機体は最高のパフォーマンスを見せ、たやすく高度70kmに到達した。
その後は機体を水平に傾け加速を続け、見事秒速2.4km、第一宇宙速度まで加速された。







デカプラー(連結装置)がとても面白い。
今まで縦に重ねるしか出来なかったパーツを横に繋げられるようになったし、使い終えたら分離していくことで総重量がどんどん軽くなり安定性も増していく。








周回軌道から地上に帰還する方法はとても簡単。
逆方向を向いてブースターを点火すれば減速して軌道が変わる。
1~2秒吹くだけで周回軌道から外れるし、70km以内に入れば大気の影響も出てくるので勝手に落ちていく。

というわけでさらば周回軌道!またすぐ帰ってくるからね!









すべての燃料タンクを切り離し生まれたままの姿で大気圏再突入するコマンドポッド。
この円錐型コマンドポッドは底面を地上に向けることで空気抵抗を受けどんどん減速されていく。特に操作しなくても重力下では勝手にこの姿勢で安定するよう設計されてるみたい。
1号、2号はエンジンがくっついていたので安定姿勢が取れず、大気の影響で機体がひっくり返ってミサイルみたいに落ちていくことが多かった。








(ミサイルと化した1号)













そんなわけで無事に帰還。
周回軌道への到達、軌道から地上へ帰還等の功績が評価されて名声もうなぎのぼり。
次は周回軌道の更に先にある目標を目指していくわけだが…。











その前に飛行機を作ることにした。
スペースシャトルを作って宇宙を探索するゲームではあるが、この惑星カービンだってまだまだ見るべきところも多い謎多き宇宙の一つ。
ロケットだけが宇宙船ってわけでもないし、ディスカバリー号だってデカい燃料タンクを抱きかかえた飛行機みたいなもの。
つまり航空工学への理解は大切である。

設定によると宇宙開発に日々従事するカーバルたちは飛行機に乗って大空を飛ぶことが気晴らしの一つになっているとか。
ここはひとつ、いままでの打ち上げで培った経験を元にナイスな飛行機を組み上げて彼らを労ってあげよう。












エアさとし1号。
記念すべき1号機である。
さっそくリフトオフ!


























爆発した。

どうやら、飛行機に使うのはロケットエンジンでは無くジェットエンジンで、主翼や尾翼をバランスよく配置して揚力をコントロールする必要があるようだ。







パーツの位置はここでいいのか?
大きさはこのサイズでいいのか?
そもそも翼は何の為にあるのか?
人生、宇宙、全ての答えとは…?








そんな葛藤の中生まれたエアさとし2号。幼稚園児の描いた飛行機かな?
もちろん飛ばなかった。
飛行機ってこうじゃない。全体のバランスも悪いし、なんか…なにかが違う。
何かが間違っているのはわかる…。が、何がどう悪いかがわからない。

選べるパーツ自体そこまで多くはない。
だが、板のような翼や違いがわからない尾翼等、部品の用途と位置の正しい組み合わせがわからない。
(そもそも飛行機の仕組みや大前提を理解してないまま作ろうとしているんだからわからなくて当然なのだが…)







そんな風に頭を悩ませながら、ゲーム内ヘルプで使われている飛行機のデザインや現実の飛行機の画像を参考にすることで組みあがったのがこちら。










エアさとし3号!
それっぽい!それっぽさがある!飛んでる姿がイメージできる!
言われてみれば飛行機ってこんな感じだったな、みたいなシルエットになった。
使い道がわからなかった板も組み合わせてみるとカッコいい主翼になったし、『テールウィングって名前のパーツだからケツについてればいいだろう』程度の理由でくっつけていた尾翼も3つになって説得力アップ。
翼についてるエンジンは機体前方から
・エアインテーク
・液体燃料
・ジェットエンジン
の組み合わせとなっている。








浮いた!飛んだ!

結局仕組みは何にも理解してないけど、なんか…空気の流れ?みたいなのが大切なのはわかった。空気、大事だぜ!
そのまま宇宙センター周辺を遊覧飛行。













ケツが擦れて尾翼が吹っ飛んだけど無事に着陸してパイロットも生きて帰ってこれた。
20~30分飛んでたけど燃料がめちゃくちゃ余ってる。このままもう一回飛び立てるくらいだ。
宇宙空間で使うこと前提のロケットと違って飛行機は空気を取り込めるから酸化剤がいらないし燃焼効率も良いから長持ちするみたい。


ちゃんと飛んで帰ってこれる飛行機が出来たのでさっそく『〇〇の大気データを測定せよ』みたいなミッションを受ける。
惑星カービンには宇宙センター以外無いと思いきや、ちゃんと地名がついたエリアが結構あり『そこの気温調べてこい』みたいな仕事が舞い込んでくる。
また、この惑星は地球同様多様なバイオームで構成されており、それぞれの場所で科学実験したりデータを集めることでサイエンスポイントをゲットすることができる。
宇宙センターから少し飛んだだけでも山岳地帯、海岸、海上等発見することができた。
もっと速い飛行機を造れるようになったらカービン一周とかしてみたいな。



さて、地上で小銭を稼いだので本業に戻ろう。
次に目指すのはもちろん、周回軌道を超えた先にあるものだ。






この星に生命が生まれる前から常に寄り添い、悠久の時を共に過ごしてきた銀色の女神。
夜の闇の中で柔らかに微笑む地球カービン唯一の衛星、MÜNだ。

0 件のコメント:

コメントを投稿