ニコラス・ケイジと共にスイングバイを学び、ムン周回軌道からカービンに帰還することに成功した弊宇宙センター。
今回はいよいよ序盤の山場、ムンへの着陸を目指す。
世界で初めて月面到着を成し遂げた有人ロケットは、ご存じアポロ11号である。
人類が月に行くためにどうすればいいのか?
NASAの科学者たちが当初考えていたのは、着陸機能を備えた単体ロケット1基を打ち上げ月面に着陸した後戻ってくる『直接降下方式』というものだった。
しかし打ち上げ・着陸・再打ち上げに必要な燃料の総量や、それに伴う超大型ロケットの開発製造期間、そして予算などの面から却下された。
その後も部品を積んだロケットをいくつも(15基以上とか)打ち上げて地球を周回しながら宇宙船を組み立てる方法や、無人ロケットで月帰還船を先に到着させておき後から有人ロケットで月に向かう方法など計画されたが、最終的に採用されたのは『月軌道ランデブー』という方法だった。
サターンVという多段式大型ロケットの『母船』の中に『月着陸船』を格納しており、月に向かう途中で取り出してドッキング。
月の軌道に乗ったあと着陸船を分離し月面を目指す。
無事に到着したら月面で採取ミッションなどをこなし、仕事を終えたら月から浮上し軌道へ。
月のまわりをぐるぐる回っていた母船と合流して地球へ帰還する…という流れである。
キャラベル船でアメリカ大陸に辿り着いたコロンブスも、上陸の際は小舟に乗り換えた。
そんな感じの航法である。
月軌道ランデブー、初めて聞いたときは何でそんな面倒なことしてるんだと思ったけど、実際にロケットを打ち上げれば打ち上げるほど納得がいく。
大きなロケットを打ち上げるのは、本当に大変なのだ。
ロケットで宇宙のどこかへ向かう時、地球の軌道周回に入るだけで積んでた燃料の半分を使い切ると言われているくらい重力ってやつは厄介だ。
遠くへ行くためには燃料がたくさん必要で、その分ロケットは重くなる。
その重くなったロケットを押し上げるためには更に燃料が必要になって…と繰り返していくと、あっというまに肥大化する。
現実世界では人の手で部品が製造され、輸送され、組み立てられる。
大きくなればなるほどメンテナンスも大変になるし、小さなほころびが大事故を引き起こす。
そんななか考案された月軌道ランデブー方法は上記の問題をいくつか払拭し、1961年にケネディ大統領が演説で宣言した「10年以内に人類を月に送り込む」という公約を達成できる可能性があるものだったのだ。
そんなわけでさとし13号。さとしサーティーン。
これだけ月軌道ランデブーの話をしておいて、なんと直接降下方式です。
なぜならここは惑星カービン。彼らはカーバルで、私もまたカーバルなのです。
構成は
宇宙に出るための1段階目
第一宇宙速度への加速とムンに向かうための2段階目
ムン軌道から地表に着陸するための3段階目
月面から帰還するための4段階目
の4ステージ。
色々な実験装置も積んでいくが、研究データさえ回収できれば(=パイロットが無事に帰ってこれれば)装置自体は捨てていっても問題はない。
三段階目のエンジン横に備えている着陸脚は月面に優しくタッチし衝撃を和らげる新製品。
帰還の際はこれも丸ごと切り捨ててダイエットにも貢献してくれる。
打ち上げ前に比べると4段階目のロケットはこんなに小さい。
大気が無く重力も小さいムンから飛び上がるのは容易で、少し吹かせばすぐカービンの引力に掴まることが出来るからだ。
同じ距離の往復なのに不思議なものである。
改めて地球の重力井戸の深さを思い知らされる。
地球に帰還する際は科学実験装置を切り離してコマンドポッドのみとなる。
今回から本格的に熱制御装置を採用した。
前回ムン軌道から帰還する時は燃料に余裕があったので逆噴射で速度を落とせたが今回はどうなるかわからない。
(お気づきのように、燃料量とか計算しているわけではなく全て適当なので)
最悪の場合一切減速できず、マッハ3で大気圏に突っ込むことになりかねない。
そうすると機体の表面は数十秒もの間350℃近い高温となってバラバラになる可能性がある。
そんな時に便利なのが今回ご紹介するこの商品!耐熱シールドです!
溶けて蒸発し熱を逃がす断熱材がたっぷり敷き詰められており、爆発必至のコマンドポッドをしっかりと守ります!
お値段300Fond。
断熱材を1/5程度にケチったので220Fondで買えた。
もはやベテランパイロットのジェバダイアさん。
着陸成功後に良いコトを言おうと「これはひとりのカーバルにとっては小さな一歩だが…」とかなんとか練習している。
アポロ11号は3人乗りだったけどさとし13号は1人乗りなのでちと寂しい。ごめんね。
リフトオフ!
色んなものを背負って、ムンへ!
図体がデカいぶんカラダも重い。じわじわと上昇を続け、宇宙空間へ。
前回の打ち上げでムンまで近づく方法は学んでいる。
スイングバイで放り出されないように気を付けながらムンの軌道へ。
周回軌道上でさらに減速し接近。
影になっていると真っ暗で何も見えないので太陽の当たっている面を狙って着陸する。
大気の影響がないので地表に近づいても速度が維持されたまま。
ゴツゴツした地表面はクレーターのへりや岩山で起伏があり、じゅうぶんに減速してから降下しないと周回軌道速度のまま山壁に叩きつけられてしまう。
逆行噴射を続けていくと、弾丸みたいに横っ飛びしていた機体が失速した紙飛行機のようにフワッと地表に落ちていく。
カービンの重力下とは違った独特な挙動に戸惑いながらもスロットルを開け閉めし、秒速6~8m程度を維持。
自機の影が映った。
着陸脚がどのくらい耐えられるのかわからないのでもっと減速したかったが、噴射しすぎると今度は逆に浮かび上がってしまい永遠に着陸できない。
燃料もギリギリ。覚悟を決めて、月の大地へ。
としは舞い降りた――。
初の月面着陸。誰も成し遂げたことのない偉業をやってのけた。
全身で喜びを表現するジェバダイアさん。
我々はとうとうムンの地を踏むことができた。
惑星カービンより来たるカーバル、ここ月面に降り立つ。我ら全カーバルの平和のために来たれり…。
静かだ。
まさしく荘厳なる荒涼。
さっそくお約束の旗立。反対なんですが…。
その後は地表サンプルの回収や各種科学実験などでサイエンスポイントをゲット。
ジェバダイアさんに今の気持ちを綴ってもらったりした。
いよいよ帰還の時。実験データを回収し、操縦席へ。
忘れ物はないかな?
あってもまた来ればいいか!
着陸時の燃料がほんのちょびっと余ったので上昇~ムン周回軌道到達に転用。
Welcome Home!!
無事、ムンからカービンへ帰還。
さとし13号のミッションは、まさしく大成功と言える。
ムンでの各種実験結果は過去最大級のサイエンスポイントを生み出し、科学技術の革新をもたらした。
1回の月面着陸で燃え尽きた地球人とは違い、カーバルたちの宇宙への想いはとどまることを知らない。
ムンにはまだまだ見るべき場所、調べるべき事柄が眠っているはずだ。
第二、第三の打ち上げを続けていき、さらなる発見をもたらしていきたい。
人類が月に行くためにどうすればいいのか?
NASAの科学者たちが当初考えていたのは、着陸機能を備えた単体ロケット1基を打ち上げ月面に着陸した後戻ってくる『直接降下方式』というものだった。
しかし打ち上げ・着陸・再打ち上げに必要な燃料の総量や、それに伴う超大型ロケットの開発製造期間、そして予算などの面から却下された。
その後も部品を積んだロケットをいくつも(15基以上とか)打ち上げて地球を周回しながら宇宙船を組み立てる方法や、無人ロケットで月帰還船を先に到着させておき後から有人ロケットで月に向かう方法など計画されたが、最終的に採用されたのは『月軌道ランデブー』という方法だった。
サターンVという多段式大型ロケットの『母船』の中に『月着陸船』を格納しており、月に向かう途中で取り出してドッキング。
月の軌道に乗ったあと着陸船を分離し月面を目指す。
無事に到着したら月面で採取ミッションなどをこなし、仕事を終えたら月から浮上し軌道へ。
月のまわりをぐるぐる回っていた母船と合流して地球へ帰還する…という流れである。
キャラベル船でアメリカ大陸に辿り着いたコロンブスも、上陸の際は小舟に乗り換えた。
そんな感じの航法である。
月軌道ランデブー、初めて聞いたときは何でそんな面倒なことしてるんだと思ったけど、実際にロケットを打ち上げれば打ち上げるほど納得がいく。
大きなロケットを打ち上げるのは、本当に大変なのだ。
ロケットで宇宙のどこかへ向かう時、地球の軌道周回に入るだけで積んでた燃料の半分を使い切ると言われているくらい重力ってやつは厄介だ。
遠くへ行くためには燃料がたくさん必要で、その分ロケットは重くなる。
その重くなったロケットを押し上げるためには更に燃料が必要になって…と繰り返していくと、あっというまに肥大化する。
現実世界では人の手で部品が製造され、輸送され、組み立てられる。
大きくなればなるほどメンテナンスも大変になるし、小さなほころびが大事故を引き起こす。
そんななか考案された月軌道ランデブー方法は上記の問題をいくつか払拭し、1961年にケネディ大統領が演説で宣言した「10年以内に人類を月に送り込む」という公約を達成できる可能性があるものだったのだ。
そんなわけでさとし13号。さとしサーティーン。
これだけ月軌道ランデブーの話をしておいて、なんと直接降下方式です。
なぜならここは惑星カービン。彼らはカーバルで、私もまたカーバルなのです。
構成は
宇宙に出るための1段階目
第一宇宙速度への加速とムンに向かうための2段階目
ムン軌道から地表に着陸するための3段階目
月面から帰還するための4段階目
の4ステージ。
色々な実験装置も積んでいくが、研究データさえ回収できれば(=パイロットが無事に帰ってこれれば)装置自体は捨てていっても問題はない。
三段階目のエンジン横に備えている着陸脚は月面に優しくタッチし衝撃を和らげる新製品。
帰還の際はこれも丸ごと切り捨ててダイエットにも貢献してくれる。
打ち上げ前に比べると4段階目のロケットはこんなに小さい。
大気が無く重力も小さいムンから飛び上がるのは容易で、少し吹かせばすぐカービンの引力に掴まることが出来るからだ。
同じ距離の往復なのに不思議なものである。
改めて地球の重力井戸の深さを思い知らされる。
地球に帰還する際は科学実験装置を切り離してコマンドポッドのみとなる。
今回から本格的に熱制御装置を採用した。
前回ムン軌道から帰還する時は燃料に余裕があったので逆噴射で速度を落とせたが今回はどうなるかわからない。
(お気づきのように、燃料量とか計算しているわけではなく全て適当なので)
最悪の場合一切減速できず、マッハ3で大気圏に突っ込むことになりかねない。
そうすると機体の表面は数十秒もの間350℃近い高温となってバラバラになる可能性がある。
そんな時に便利なのが今回ご紹介するこの商品!耐熱シールドです!
溶けて蒸発し熱を逃がす断熱材がたっぷり敷き詰められており、爆発必至のコマンドポッドをしっかりと守ります!
お値段300Fond。
断熱材を1/5程度にケチったので220Fondで買えた。
もはやベテランパイロットのジェバダイアさん。
着陸成功後に良いコトを言おうと「これはひとりのカーバルにとっては小さな一歩だが…」とかなんとか練習している。
アポロ11号は3人乗りだったけどさとし13号は1人乗りなのでちと寂しい。ごめんね。
リフトオフ!
色んなものを背負って、ムンへ!
図体がデカいぶんカラダも重い。じわじわと上昇を続け、宇宙空間へ。
前回の打ち上げでムンまで近づく方法は学んでいる。
スイングバイで放り出されないように気を付けながらムンの軌道へ。
周回軌道上でさらに減速し接近。
影になっていると真っ暗で何も見えないので太陽の当たっている面を狙って着陸する。
大気の影響がないので地表に近づいても速度が維持されたまま。
ゴツゴツした地表面はクレーターのへりや岩山で起伏があり、じゅうぶんに減速してから降下しないと周回軌道速度のまま山壁に叩きつけられてしまう。
逆行噴射を続けていくと、弾丸みたいに横っ飛びしていた機体が失速した紙飛行機のようにフワッと地表に落ちていく。
カービンの重力下とは違った独特な挙動に戸惑いながらもスロットルを開け閉めし、秒速6~8m程度を維持。
自機の影が映った。
着陸脚がどのくらい耐えられるのかわからないのでもっと減速したかったが、噴射しすぎると今度は逆に浮かび上がってしまい永遠に着陸できない。
燃料もギリギリ。覚悟を決めて、月の大地へ。
としは舞い降りた――。
初の月面着陸。誰も成し遂げたことのない偉業をやってのけた。
全身で喜びを表現するジェバダイアさん。
我々はとうとうムンの地を踏むことができた。
惑星カービンより来たるカーバル、ここ月面に降り立つ。我ら全カーバルの平和のために来たれり…。
静かだ。
まさしく荘厳なる荒涼。
さっそくお約束の旗立。反対なんですが…。
その後は地表サンプルの回収や各種科学実験などでサイエンスポイントをゲット。
ジェバダイアさんに今の気持ちを綴ってもらったりした。
いよいよ帰還の時。実験データを回収し、操縦席へ。
忘れ物はないかな?
あってもまた来ればいいか!
着陸時の燃料がほんのちょびっと余ったので上昇~ムン周回軌道到達に転用。
Welcome Home!!
無事、ムンからカービンへ帰還。
さとし13号のミッションは、まさしく大成功と言える。
ムンでの各種実験結果は過去最大級のサイエンスポイントを生み出し、科学技術の革新をもたらした。
1回の月面着陸で燃え尽きた地球人とは違い、カーバルたちの宇宙への想いはとどまることを知らない。
ムンにはまだまだ見るべき場所、調べるべき事柄が眠っているはずだ。
第二、第三の打ち上げを続けていき、さらなる発見をもたらしていきたい。
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