前回、ムンへの月面着陸旅行を成功させ収支を黒字に戻した弊センター。
いつものようにロケットを打ち上げミッションをこなし、我らが母星カービンに戻ってきたはずだったが…。
おかしい。
荒れ果てた荒野を闊歩する見たこともない機体たち。
人間の歴史が終焉を迎えたことを物語る崩れた建物と積みあがった瓦礫。
地球から離れていたわずか数日の間に一体何が?
にわかには受け入れがたい現実に戸惑い、あてもなく彷徨い続けてようやく気付いた。
けどカーバルもスーパーミュータントも緑色だし同じようなもんか。
よーし今日もゴミ捨て場から拾った部品で色々造っちゃおう!
寸劇はさておきFallout4である。
そう、"また"だ。
何度目かわからないが、またプレイしてる。相変わらず面白い。安心する。
なんなんだろうねこれ。母胎回帰?
さて今回の記事だが、今更このゲームのプレイ日記をつけるつもりではなく、今回環境構築するにあたっての経緯の説明とその際に使用したツールが非常に便利だったので紹介かつ備忘録代わりの自分用メモである。
Fallout4に興味ない人でも『こういうのがあるんだなぁ』と知ってもらえると嬉しい。
前回のプレイ時に僕が構築したのは、Horizonという大型オーバーホールModをベースにSim Settlementのようなシステムをガラリと変えるModで味付けした、乱雑で面倒な仕様を取っ払いつつ挑戦し甲斐のある高い難易度とやりごたえを両立させた環境だった。
キャップはもちろん水も薬品も貴重になり、『真・サバイバルモード』と言っても過言ではない過酷で楽しい旅をすることができるModだ。
そんな楽しいHorizonだが、導入には非常に高い壁がある。
それは構築するのが非常に面倒臭いという点だ。
もちろんHorizonだけならそこまで問題は無いが、僕のような欲張りさんは他のModも入れて更に好みの味付けにしたいと思うだろう。
しかし多岐に渡る変化をもたらすHorizonとその他のModたちは非常に相性が悪い。武器追加Modはこのespとespの間、プレストン・ガービーをイケメンにするModはHorizonとマージしてからこのespとespの間…と、大型オーバーホールModにありがちな、種類ごとのロードオーダーが実に厳しい。
人気の高いModはHorizon環境に適用させるためのパッチなども作られているが、それらを含めたespファイルたちを正しい順番で並べ安定した環境を整えるのは途方も無いことだった。(加えて各Modの日本語化作業も待っている)
いつCTDしてもおかしくないベセスダのオープンワールドゲーをクイックセーブ縛りのサバイバルモードでプレイしようとしているだけでも狂気の沙汰なのに、それにModをもりもり足している本物の狂人なのは認めざるを得ない。
それでも、プレイするまで相当時間がかかる上にプレイ中もバグとCTDの不安が常に付きまとうのはなるべく避けたいのだ。
去年、HDDのひとつがOSごと巻き込んで死んだ際にFallout4の環境も失われた。
それ以来なんとなくプレイしたい気持ちがたまに湧くことはあったが、前述の通りの面倒くささが勝っていて手を出すことは無かった。
果たして、そんな苦労してもう一度環境構築することができるのか…?
確実に潰れる貴重な休日。そこまでしてプレイしたいだろうか…?
そんな時に見つけたのがこれ。
Fallout 4 Enhanced Edition - A Hardcore RPG Fallout 4 Modlist
F4EE。
上述したHorizonやSim Settlement、リテクスチャ等の200個近い様々なModを取り入れた総合オーバーホールModで、必要なものはマージされてたりパッチファイルが作られてたり、かなり安定した状態のロードオーダーが指定されているという。
採用されているModたち。いくつかは前回の構築時に入れていたものもあり、確実に好みの味に仕上がっているのがわかる。
さしずめメニューの料理名だけで美味しそうなのが伝わってくる高級三ツ星レストラン。
サーティーワンで言うところの『ブラッドオレンジパッションソルベ』、松屋で言うところの『ごろごろチキンのトマトカレー』である。
そしてなにより惹かれたのが、ダウンロードとインストールの自動化。
200個ものModをぽちぽち落としてインストールするには相当な時間と労力がかかるが、それが自動で行ってくれるとか。
面倒臭いという理由で二の足を踏んでいた僕にはこれ以上ない魅力溢れるワード。
そもそもダウンロードの自動化とかModのリスト化ってあんまり聞いたことないなと思って調べてみたら、どうやら専用のツールを用いて処理をするようだ。
それがこのWabbajack(ワバジャック)。
TESシリーズでおなじみ、狂王シェオゴラスのアーティファクトと同じ名を冠したこのツールは、リスト化されたModの一括ダウンロードからインストールまでワンタッチで自動でやってくれるというまさに魔法の杖。
(自動ダウンロードはNexusのプレミアム会員じゃないと適用されないので一つずつダウンロードする必要があるとのこと。Nexusにはもう十数年お世話になっているし、これからTES6とかFallout5とか出ても当然利用すると思うので、日ごろの感謝を込めてプレミアムマンになった。)
まず、まっさらなFallout4英語版を日本語化したものを用意しておく。
この工程は、未練がましいことに日本語化ファイルのバックアップをとっていたのですぐ終わった。
ワバジャックを立ち上げゲームを選ぶと登録されたリストがずらりと並ぶ。
これをクリックすると、リスト通りに導入されて作者が想定した環境をそのまま再現することが出来るということらしい。
今回のお目当ては左下にあるF4EE。ダウンロードフォルダと展開するフォルダを指定。
Mod OrganizerもScript Extenderも自動で導入される。
ENBのバイナリは自分で持ってきてねとのこと。
ぷららの光がワールドワイドのウェブに満ち溢れ、かつてない爆速ダウンロードでModたちが集まってくる。
すげー楽…。
その後はModリストごとに色々指示があると思われるが、F4EEはわずかなコピペとバッチファイルをクリックするだけだった。
ba2ファイルを展開しテクスチャファイルを差し替えたあと再圧縮してくれるので、しばし放置していると終わる。
その後はまた少しコピペしたりなんやかやして、Mod OrganizerからF4EEを起動して立ち上がれば無事に導入成功である。
あとは指示通りにゲーム内で各Modの設定を弄り、Enhanced Editionの出来上がりだ!
作業時間は5時間ほどを想定(自動ダウンロードなら2,3時間)、と書いてあったが、ワバジャックの導入からゲーム起動まで1時間くらいしかかからなかった。
本体のクリーンインストールと日本語化作業があるなら+1時間くらいかな?
前回あれだけ苦労したHorizon環境が、わずか1時間で!
まぁ、ここから各epsの果てしない日本語化作業が待っているのでこれだけでは終われないのだが、それはまた別のお話。
全然CTDしない!超安定!僕の土日は溶けた。
今回は、Enhanced Editionの作者が僕と同じ舌を持っていた為に好みの味をすぐ再現することができた。
Fallout4のMod上限数は255個なので、ここからさらにアレンジをすることもできる。
ワバジャックのModlistはまだまだ流行りはじめたばかりと言った感じなので数はあまり多くないが、Skyrimなどの色々なリストが登録されているので眺めてみるのも面白いかもしれない。
とにかく、繊細かつ複雑な環境構築がめちゃくちゃ楽だった。これだけでFallout4のメインシナリオよりも感動している。
またボダラン3にOS破壊されてもすぐ元に戻せちゃうぜ!
以上、ご利用の際はすべて自己責任でお願いします。
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