2020年11月26日木曜日

ネタバレの範疇を考える

前回サクナヒメのレポを書く時に思ったことがあって、シナリオとかイベントについてはほとんど触れずに紹介文にしてみました。

久々に発売直後の新作RPGをプレイした事もあり、まだ未プレイの人やプレイ中の人がたくさんいる中で『どこまで語ると面白さが伝わるか』『どこを伏せておくと楽しさを奪わないか』の判断が曖昧で、Twitterで実況してた時は結構迂闊だったなぁと反省してます。






『公式サイトで書かれているあらすじまでならセーフ』とか、『トレーラーに含まれてる部分はネタバレに含まれない』とか、個人個人で判断基準は違うと思うけど、たとえば

『クリアまでのプレイ時間』

なんかも迂闊に言わないほうがいいのかなって思ったりしてます。

作品のボリュームをアピールできるメリットがある反面、プレイ中の人に「んじゃあと〇時間くらいで終わるのか」って意識させちゃうデメリットもある…。

自分でプレイしてて作品の流れや演出から「物語も佳境!そろそろラストバトルか!?」って感じるのと、外部から得られた情報で「もうすぐ終わるんだな」って意識させちゃうのでは、クライマックスへの気持ちの持って行き方というか、身構え方が変わると思うんですよね。



なのでシナリオに関するネタバレというだけでなく、ゲーム全体で得られる体験とそこから生まれる感動に繋がる全ての情報の取り扱いを、ちょっと見直したほうがいいのかなぁなどとぼんやり思いました。




何も知らずにFF4をプレイしたからこそあの衝撃が今でも忘れられないのであって、『敵が出る時の演出めちゃくちゃビビる!』って誰かに言われてから敵とエンカウントするのでは得られるものが違うんじゃないだろうか。たぶん。


うまく表現できないけど…感情の振れ幅…みたいなものが…。





事前に知らされた(知ってしまった)情報に対して脳が下地を作っちゃうから、そのあと自分で体験しても先人ほどの感動は得られない。

誰かに良さを伝えたい、みんなに知ってもらいたい、って思った時に『ここが面白い!ここで感動した!』っていうアピールしたくなる人間としての感情と、誰かの言葉で伝えられた面白さではなく自分でプレイした時にそこに至ってほしいと願うゲーマーとしての感情の板挟み。


そんな事を考えていくと僕のような凡人が言えるのは

「いいから買え!何も聞かず、やれ!」

しか無いんですが、何も語らないのが正解なのかと言われるとそれも違う気がする…。うーん難しい。


プロのライターとか面白いレビュー書く人は『どこまで伝えるか』っていうバランス感覚がうまいんだろうなぁ。





『悪意のあるネタバレ』とか『悪意のないネタバレ』とかの問題もあるけど、ここから考え始めちゃうともう収拾つかなそうなので今回はやめておきます。






Zキー押下で脱糞できる機能を面白おかしく紹介することはできても、

何も知らず初めてZキーを押した時の気持ちは、あの瞬間、それを成した僕だけが得られたモノ。


今後はそういう感動を得られる機会を奪う事なく、大切にしていきたいと思いました。






いややっぱり脱糞キーあったらみんなに言っちゃうな。




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