2020年12月14日月曜日

夜市憂歌(ナイト・シティ・ブルース) #サイバーパンク2077

何から語ればいいものか……。








サイバーパンク2077、とりあえず発売日に買ってから50時間ほどプレイした状態でのレポっす。

正直こんなもの書くよりもっとプレイしていたいけど、職場なので仕方なく思いの丈を綴っている。



まだ遊びつくせてないのでストーリーとかシナリオの感想は控えめ。

システム周りの事とか、ゲームとしてどうかっていう点を書いていきたい。

なんにせよネタバレは無し!








まず最初に言わないといけないのは、まだまだ完璧な状態じゃない。
バグいっぱいある。
例を挙げると、オブジェクト(投げ捨てたタバコとか)がその場に残る、ドアを開けずに外に出る、NPCが空中を歩く、同一人物のセリフが重なって二重に聞こえる…といった、他のゲームでも『よくある』やつ。
基本的には笑える系…PAを着たら手足が伸びるみたいな害のないモノで、今のところ特定の選択肢を選んだらフリーズするとか進行不能に陥ったりすることは無い。
(ポリゴンの隙間にめり込んで詰んだことはある)

ただそれでも、没入感を追求した本作においてそれらは阻害要因であることには間違いなく、いわゆる『お約束』なバグとはいえ、シリアスなシーンで発現するとやはり残念な気持ちになってしまう。

CDPRが8年間全力を注いだ本作と言えどもオープンワールドの宿命からは逃れられなかった。
それは悲しい現実を見せつけられたように思う。
これほど優秀な開発がギリギリどころか発売日延長してまで作り込んだゲームであっても、ポリゴンが貫通したり、NPCが壁をすり抜けたりといった物理演算の気まぐれや、モーション間の繋がりの違和感を消せなかったりセリフの掛け合いに妙な間があったりといった細かい粗を潰しきれなかった。

もしかしたら、僕らが生きている間にこれらの『非現実感』を克服したゲームが出ることはないんじゃないだろうか…そんな事すら考えてしまった。




まぁそれはともかく、これらの小さいバグに関してはそのうち修正されると思う。
だってCDPRだもん。
すぐ修正パッチが当たるかもという期待感があるし、僕らが2周目を始める頃やDLCが出る頃には更に磨き上げてくれるだろうという安心感がある。



『1発しか撃ってないのに5発分の弾込めモーションが発生するバグ』を修正どころか同じエンジン使った次回作にすら持ち込んだベセスダとは違い、ウィッチャー3のバグも地道に潰して仕上げていったCDPRなので本作も頑張って直してくれるだろう。
(ちなみに上記のバグはFallout76で3年越しに修正された。Fallout4のほうは公式には直ってないけど、業を煮やしたユーザーによる修正Modが数か月後には出てた)



上でつらつら書いたんですけど、ゲーム自体はめちゃくちゃ面白い。
こういったバグが目立ってしまうのも、本作の舞台であるナイトシティが濃密に作り上げられているからこそだと思う。
圧倒的な世界観、圧倒的なボリューム…。陳腐な表現だけど、それ以上に的確な言葉が見つからない。
プレイすればするほどのめり込んでいき、心奪われていく混沌の世界。
ブレードランナーが生み、ニューロマンサーが拓いたサイバーパンクというジャンル名を冠した本作のタイトルは、その定義自体を象徴するにまで至った。





ゲーム内容のはなし。

まず第一に、ローカライズは『ほぼ』完璧。
洋ゲーだということを忘れるくらい吹替・翻訳のクオリティが高く、没入感を生み出す要因の一つ。
「地獄だ、やぁ!」などと言いながら襲い掛かってくる敵や、"最初の仲間"(一等航海士の誤訳)などが生まれなかったのも、情熱と信念をもって仕事に当たっている日本支部の皆さんのおかげ。ありがとうございます。





違和感あるのは文字の位置とかサイズくらい。UIはまぁ、仕方ないじゃん。(評価甘トッシュ)








移動関係はGTAに近くて、シームレスなバカでかい街ひとつが舞台。
ビルが立ち並ぶシティ・センターとか、開発途中で放棄されたリゾート地区とか、怪しいネオン煌めくジャパンタウンとかとか色々地区があって、それぞれハイウェイで繋がってるので車走らせていけば行きたいところに行ける感じ。もちろんファストトラベルもあり。

それだけ巨大なワールドにも関わらずローディングは起動時くらい。
エリアを跨ぐ時も建物入る時にも暗転ロードが挟まる事がないのでどこ行く時も緊張感・没入感が保たれたまま。
シームレスは偉大。








街の作り込みは圧巻の一言で、世界中を駆け回って旅するゲームでは描けなかった密度を持っている。
遠くに見える高層ビル、道端に並ぶ露店と散らかるゴミ。
雑踏、喧噪、エンジン音。聞こえる銃声、叫び声…。
どこを切り取ってもナイトシティという世界の息遣いが確実に感じられる僕好みのもの。
その辺で起きてる揉め事に首突っ込んでも良いし、向こうからやってくることもあるので退屈はしない。

そもそもの舞台がデカい都市なおかげで、街から街への距離をただ歩かせる『何もない移動時間』が無いのも良い。
クルマとかバイクをぶいぶい言わせるのは馬より速くて楽しいし。









クエストとかも電話やメールで受注して現地行ってその場で完了ってのがほとんどで、そのクエの目的地付近を通ると自動で発生することが多い感じ。

街でクエストマーク出してる人に近づく→依頼人と会話→〇〇を倒せor手に入れろ→達成→街に戻って報告

っていう流れの最初と最後のプロセスがばっさり無いのでめっちゃテンポいい。
電話最高。開発した人えらい。









戦闘の部分ですが、手に持った武器や腕に仕込んだ武装による直接攻撃と、ハッキングを使ったハイテク魔法攻撃の2種類が中心。
今更ひとつひとつ説明するのもアレなんで省くけど、多種多様なので自分の好みとかRPに合わせて『俺がやりたかったのはこれだよ!』っていう戦い方が選べると思う。







キャラビルドはレベルアップ時に貰える基礎ステのポイントと、各種武器や能力を使い込むと貰えるPerkポイントを自由に割り振っていくスタイル。
レベル制+スキル制。

僕は近接以外なんでも使うやや器用貧乏なプレイをしてるけど、仕事上ステルス要求されることが多々あるのでそっちが伸びていった。
何も気にせずドンパチしてもいいけども、個人的には忍び寄ってテイクダウンさせていくのが気持ちいいので多用しちゃう。


武器も色々あるけど、まぁ鉄砲はどれ使っても強いんじゃないかな。わからん。好きなの使え感ある。
敵を追尾するスマート系は適正が無いので使ってないけど、次回ライフパス変えてやる時は積極的に選んでみたい。









UIはそんな目新しいものではないかな…。
インベントリとかアイテムの売買画面はもうひと声欲しい。
クラフトもあって武器防具作れるけどかなり簡略化されたもの。
造る武器えらぶ!完成!ランダム効果!みたいな。
現状拾える装備更新していくだけでも強くなれるのでやってもやらなくても良い。
凝り性向け。










ウリの一つ、サイバーウェア。
普通の装備とは別枠の高級ギアって感じ。
身体改造が気軽にできるこの世界。金さえ積めばどこの部分でも交換できる。
有機体なんてもう古い。生身の自分を超えていけ。










個人的に優先すべきオススメは『脚』。

こういったゲームにおいて、高いジャンプ力がもたらす移動量の増加は射精に等しい気持ちよさがある。

低重力ステージで無駄にジャンプしちゃう時の楽しさや、初めて有袋類に変異した時に得られた感動。
マントをはためかせたマリオがすべてのギミックを無視して飛んでいく姿は暴力的とすら思えるほど美しい。

今まで回り込んで登らなければならなかった非常階段、届きそうで届かなかったコンテナ、二階を示すクエストマーカーとギャングが固めている1階正面ドア…。

"高く飛べる"、ただそれだけで今まで認識できなかった道が拓けていく。
視点が変わることで新しい戦術が生まれていく。

さとしの一押し、ぜひ。








装備品のひとつ、サイバーデッキ。
これはハッキングを司る部位で、言うなれば魔法のセット欄。
良いデッキはMPも増えるしセットできる枠自体も多い。
今のところ市販品しか見たことないけど、これは単純に良いレアリティのもの積んどけばいいって感じなのかなぁ。
物によってはセットできる魔法、セットできない魔法とかありそうだけども。











未プレイの人にはまったく伝わらないと思いますが、いま魔法唱えてます




















なんかBloggerが更新できなくなったしそもそも家帰ってきたし、ゲームやりたいんでここで終わり。
君もこんなもん読んでないで早くプレイしなさい。

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