としニティ開幕。
いよいよ等身大の僕が目を覚ます。
「奴らに縛り付けられたことすら覚えてない」
予想以上の没入感!感情移入が止まらない。
もうこの時点で楽しすぎる。(おそらく僕だけ)
状況を整理すると、どうやら僕は最近流行りの根源使い狩りに遭ったらしい。
"根源"の力に、"虚無からの侵略者"ヴォイドウォークンが引き寄せられるからだ。
ヴォイドウォークンの目的はただ殺戮のみ。話し合いも交渉も一切できない世界の敵だ。
そんなヴォイドウォークンを気軽に呼ばれちゃ困るっていうことで
「"根源"の使用は禁止!根源使いは平和の為にヴォイドとの繋がりを断とう!」っていうのが神聖騎士団の主張。
てなわけで捕らえられた根源使いたちは暫定処置として力を封じる首輪をはめ、更に完全な『治療』を施すために監獄島フォートジョイへ移送されているとのこと。
我々としてもヴォイドウォークンは困るけどわざと呼んでるわけじゃないし、こんな扱いは困るなぁ。
ナメ腐った態度で接してくるシワンさん。
悔しい…!根源さえ使えればこんな奴に…!ぶるぶる
名簿に登録するから船の奥の部屋に行きなさいと言われ渋々従う。
この船…メリーウェザー号は神聖騎士団の下っ端マギステルたちが運用管理しているようだ。
そんな中、なんでも船内で根源使いが1人殺されたとかでちょっとした騒ぎになっていた。
犯人は同じ根源使いらしく、マギステル達がピリピリしながら捜査を進めている。
もちろんそんなものに関わりたくないので彼らを完全無視して先を急ぐことにした。
僕の他にも年齢や種族を問わず10名ほどの根源使いが船室に押し込まれている。
船内では、主人公に選ばなかったオリジンキャラとの初対面が待っている。
ここでオリジンキャラの一人『ローゼ』とのファーストボディタッチを決めることができるので余さず触れていく。
実写でやると妙な緊張感が生まれるぜ…。
シワンさんに言われた通り奥の部屋に行くと、マギステルたちと一人の根源使いが揉めていた。
その根源使い…ウィンデゴはクロスボウを向けられても余裕の表情で、更に挑発するかのように自分の首輪をたやすく外してみせた。
マギステルの一人が「その女を殺せ!」と叫ぶと同時に、部屋に光が広がって―。
激しい衝撃に襲われ気を失ってしまった。
どうやら先ほどの大爆発の影響は船全体に響いているようだ。
船内は炎が燃え広がり、ところどころに開いた穴から海水が入り込んできている。
それだけでなく、何かが船体にぶつかっている様な揺れまで…。
ここから脱出しなくては!
ウィンデゴの起こした爆発にマギステル達は耐えられなかったようで、そこらでぐちゃぐちゃになった肉片が散らばっている。
先ほどの部屋にいた根源使いたちは気を失っていた。
「しっかりしろ!」などと言いながら肩を揺すったり胸に耳を当てて心音を確認するなどのボディタッチを決めていく。
どうやら命に別状はないようだ。……肉塊になってしまった者を除いて。
炎の中をなんとか切り抜け甲板に出てみると、ヴォイドウォークンが大発生していた。
拾った長物を振り回し、血が出るならば殺せるはずだ理論を用いて息の根を止める。
甲板には救命艇が残っていて、生き残っていた子供たちとドワーフが先に乗り込んでいた。
キモい虫型ヴォイドくんに加えバカでかい触手が船をぎゅうぎゅう締め付けてきてるという状況なので、一刻も早く逃げだしたかった。
が、船内に残っている生存者たちのことを思い出し勇気を振り絞って救出へ向かう。
先ほどの根源使いたちはまだ無事だった!足取りもしっかりしている。
彼らに声をかけ救命艇に戻ろうとした矢先に虫型が大量発生。
オリジンキャラたちも力を貸してくれる。
力を合わせて虫どもを蹴散らす。頼もしいやつらだぜ!
甲板に向かおうとすると、別の部屋から呻き声が。
他の人たちを先に救命艇に向かわせ、声の発生源を確かめに行く。
僕に首輪をつけた張本人、シワンが首から血を流して倒れていた。意識はあるが、立ち上がる力はないようだ。
消毒液に浸った布を取り出し傷口に押し当てる。
とめどなく流れる血が布に広がる。
見捨てる選択も、トドメを刺す選択もできるが…。
僕は必死に止血を続けた。助けたかった。
なぜならボディタッチがあるから。
これにてメリーウェザー号コンプリートです!!!
そんなことやってたら巨大なヴォイドウォークンが船を真っ二つにし、僕らは海へ投げ飛ばされた。
陽射し、波の音、海水の味…。
本日、実に三度目の目覚め。
あの時…荒れ狂う波に揉まれ海底へと沈んでいく僕の頭の中に、確かに誰かの声が響いた。
その声に耳を傾けていると暖かな光が僕を包み、気づけばこの海岸へ流れついていた。
なにか大きな者の存在を背後に感じながら歩き出す。
ウィンデゴの目的は何だったのか。
"根源"の力とは?ヴォイドウォークンとは?
そして僕を助けたあの光と声。
それは神無き時代に差した一筋の希望か、それとも巨大な陰謀か…。
いずれにせよ僕の冒険はここから始まるのだ。
第二章 死神の眼からの脱出 へ続く
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