2019年11月12日火曜日

周回遅れでDivinity:Original Sin 2にハマった #Divinity #DOS2


まず初めにハッキリさせておきたい。

Divinity:Original Sin 2Divinity2では無い。
調べてわかったのだがDivinityシリーズはAVGNがキレるレベルでナンバリングに統一性がなく、Divinity2だとDivinity2(シリーズ3作目)と混同してしまう。
あくまでもDivinityシリーズDivinity:Original Sin(シリーズ5作目)という作品の続編なのでDivinity:Original Sin 2
略称はDOS2

なお本記事では2017年に発売したDOS2をブラッシュアップし2018年に再リリースされた完全版であるDefinitive Edition、つまりディヴィニティ:オリジナルシン2 ディフィニティブエディションを語る。
略称はDOS2DE

僕がDOS2って言ったらDOS2DEのことなのでよろしく。






太字をいっぱい使ったせいかタイトルの説明だけで疲れた。
というわけでセールで半額くらいになってたDOS2を購入した。
予備知識いっさいなし!
なんかお友達が面白そうって言ってただけ。

2002年から続く息の長いシリーズの最新作らしく評価はべらぼうに高い。
恥ずかしながらDivinityシリーズはまったく触れたことがなかった。
MMOドハマり中に発売された作品はどうにも疎いところがありまして…。


さてさて、製品情報のページから、
・UOとかDiabloみたいなクォータービューだよ
・TRPGみたいな没入感の高いキャラクリとRPができるよ
・ターン制バトルだよ
くらいの知識は得たので早速はじめてみよう。
すでに好みの要素があって期待度が高まる。





緑豊かで様々な命が芽吹く世界『リヴェロン』に迫る闇


前作Original Sinでは、"根源"ソースと呼ばれる、自然界の元素を利用する魔法とは異なる次元の力の存在と、それを悪用する根源魔術師、そしてその魔術師を追う二人のソースハンターの活躍を描いた。
小さな港町の殺人事件から始まった二人の冒険は、最終的に時代の終焉と新たなる神々の時代の始まりとなる出来事へと繋がった。

そこから約1200年後、人の身でありながら神々の覇者となった神人ルシアンが、世界を飲み込もうとする虚無ヴォイドからその身を犠牲にすることでリヴェロンを守った。
(ルシアンはシリーズ1作目Divine Divinityの主人公。記念すべきシリーズ1作目では、ただの冒険者だった彼が神の力を宿し悪を討つまでの冒険が描かれている)

しかし、ルシアンの守護も長くは持たなかった。
ふたたび虚無からの侵略者…ヴォイドウォークンが目覚め、死と破壊をバラまいている。

ルシアンの息子にして神聖騎士団を率いるアレクサンダーは、父の遺志を継ぎ世界に平和を築こうとしている。
彼の側近であり顧問であるダリスが、「ヴォイドウォークンは根源の力に惹かれるように出現している」という事実に気づいたため、力の根絶…"根源魔術師"ソース使いの排除に乗り出した。

根源の力を持つと思われる者は自覚の有る無しに関わらず幼子まで神聖騎士団のマギステルたちに捕えられ、本土から遠く離れた監獄島"フォートジョイ"に集められていた。


…貴方は、フォートジョイに向かう船の中で目を覚ます。根源の力を封じ込める首輪がもたらす息苦しさと共に――。




っていうのがゲーム開始時の状態です。
洋ゲーの敵、虚無から現れがち。

DOS2は前作DOS1の約1200年後、シリーズ1作目のDivine Divinityからは24年後のお話みたいで、リヴェロンの神話や歴史上の重要人物とかの名前は出てくるけど前作プレイしてなくても全然オッケー!って感じのノリっぽい。(1200年経って前作のキャラはみんな死んでるので)

シリーズ1作目の主人公が神に近い存在になって後のシリーズで讃えられてるってのはウルティマのアバタールみたいでいいっすね。
神話や世界設定が複雑だったり専門用語が多かったりするけどまぁなんとかなるだろう。
TESみたいに歴史を知れば知るほど面白くなりそうな予感がする!





悩みに悩め!キャラクタークリエイト


まず初めにキャラクリ。楽しい時間の始まりだ。

DOS2では、バックストーリーが設定されているオリジンキャラクターか、自分の好みで自由に作れるカスタムキャラクターの2タイプから選ぶことになる。

オリジンキャラは過去と結びついたクエストや、そのキャラ専用の選択肢なども選べる。
選ばなかったオリジンキャラはNPCとして登場して仲間にすることもできる。






カスタムキャラクターは決まったバックストーリーを持たないキャラクターを作ることができる。
ヒューマン、ドワーフ、エルフ、リザードの4種とそれぞれのアンデッド体があって計5種族。
もちろん名前も変更可能だ。
種族はそれぞれ特性を持ち、たとえばドワーフなら『ドワーフの悪知恵』という、隠密スキルがプラスされる特性を有している。





お次はステータスとスキルの割り振り。
筋力や知力といったおなじみのステータスや、『タグ』というキャラクターの生い立ち、経歴のようなものも決められる。
2つまで選べるので、『兵士で道化師』とか『貴族で野蛮人』みたいな意味の分からないものにしてもよい。






急にスキル決めろと言われても困っちゃう人のために、世界観に基づいたクラスプリセットも存在する。
ナイトやクレリックといった職業名にふさわしいステ振りとスキル設定をやってくれる。

これは本当にプリセットというだけで、本編中に、ナイトだからどうとか、ウィザード選んだから両手剣が使えないとかそういうことは一切ない。
あくまでも最初のステータスが『なんかそれっぽい』というだけである。
プリセットを元にそこから弄ることも可能。





僕が選んだのは当然カスタムで、元兵士という経歴を持つヒューマンのアンデッド。
アンデッドキャラは毒に耐性があるけど回復魔法でダメージを受け、全身ホネホネなので顔や肌を隠していないと一般人に恐れられるという種族。
こういうクセの強いキャラは大好き。

武器や魔法もいっぱいあるけど無難に剣と盾を扱う前衛キャラにしようと思ったので、それっぽい筋力と体力に配分。
口八丁でうまく丸め込むのも好きなので説得スキルにも少々。
また、動物と会話できるという夢のような能力があるので迷わずそれを選択。

これがリヴェロンのすがたの僕です。

こう見えても、昔は優秀な戦士だったんだよ








膨大なテキストとたくさんの選択肢!


船室で目覚めた僕は、世界に破滅をもたらすという根源の魔術師ということで抑止の首輪をつけられ、収容所であるフォートジョイに向かっていることを告げられる。
船内には他にも大勢の囚人たちがいた。根源の力の兆候が見られたということで捕えられた小さな子供まで首輪をつけられている。
フォートジョイで根源の力を取り除き、虚無との繋がりを断つという"治療"が施されるとの事だが……。

間もなく到着というところで大事件が発生して船は真っ二つ。命からがら救命艇に乗り込んだものの波にさらわれ海の藻屑に。
しかしながら一命は取り留めたようで、ふたたび目が覚めるとフォートジョイがある孤島に流れ着いていた…というのがオープニング。





フォートジョイはマギステルたちが管理している砦や兵舎の他に、移送されてきた人々が住んでいるスラム的なエリアにわかれている。
根源魔術師たちはあくまで力を使えないようにされているだけであって、罪を犯した囚人ではないということでそれなりに自由に暮らしていけるようだ。

が、明らかにヤバい予感しかしない怪しげな"治療"をおとなしく待つ僕ではない。
同じ"叛逆の意志"を持つ仲間を見付け、共にフォートジョイから脱出する…というのが第一章だ。


で、このフォートジョイ編だけでもめちゃくちゃなボリュームがある!
オリジンキャラたちとの出会い、NPCとの何気ない会話から始まるサブクエスト、大昔に滅ぼされたという根源の魔術師が残した呪いなどなど…。
美しいファンタジー世界の中で血生臭い物語が少しずつ繰り広げられていく。

少しゲームに慣れてくると、脱出という目的を達成するために様々な手段がとれる事に気付く。
とある場所から外に繋がる地下道があるという話を聞いたり、テレポート魔法で崖っぷちを進んでいけば島の裏にいけるんじゃねとか、正面から砦に乗り込んでマギステルたちを全員倒してもいいのでは?とか…。

キャラとの会話上で選ぶ"選択肢"だけでなく、特技を活かしたり自分の主義に則った手段を探して選び、それを実行するという"選択"が豊富にある。




自由な冒険が発見に繋がり、自由な選択が没入感を与える。
夢中にならないわけがない!




戦略は時に繊細に、時に大胆に

DOS2のもう一つの魅力、それは戦略性の高いバトルだ。




リアルタイムの敵とエンカウントするとターン性に切り替わり、行動順の早いキャラから順番に動いていく。
移動や攻撃などを行うたびにアクションポイント(AP)を消費し、ゼロになると次のキャラが行動する、といった流れだ。
APの初期値は4で、移動に1、攻撃で2、ポーションを飲んで1…という動きをしたり、2ポイント残して次のターンに持ち越すといったこともできる。
他ゲーに例えると敵味方が交互に動くスパロボやファイアーエムブレムをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれない。

最大の特徴は、環境効果というシステムだ。




油樽を破壊すると油が流れる。
炎の魔法を放つと、地面に炎が広がる。
油に炎が引火すると、大炎上を起こす。
雨を呼ぶ魔法を唱えると炎は消え、あたりにはしばらく蒸気が立ち込め水たまりができる。
そこに雷の魔法を重ねれば蒸気と水たまりは帯電し麻痺の効果を持つように……。

といったように、スキルやマップのギミックが相互作用し戦場に大きな影響を及ぼすのがこの環境効果である。
1つのアクションがマップ全体に影響を及ぼしたり、戦場を支配するのだ。

傑作SLG『Into the Breach』のような一手一手の繊細さと、結果として起こるダイナミックな変化がバトルを奥深く、挑戦し甲斐のあるものにしてくれる。

前提条件として、この環境効果を使いこなさなくては戦いに勝つのは難しい。
操作がおぼつかない序盤は戦闘にも慣れておらず、覚えることも多くて大変かもしれない。
しかし、戦場のギミックがもたらす影響や地形効果など少しずつ理解していき、キャラクターが出来ることが何なのかがわかってくると戦略の幅が広がるのが実感できると思う。
ぜひ試行錯誤して、自分だけの戦術を編み出してほしい。





僕は何になれるだろうか

The Outer Worldsといいコレといい、2019年後期は好みのRPGが豊作だった。
(アウターワールドをすっとばしてDOS2の事を書いたことに若干罪悪感みたいなのがあるが…)


そもそも僕はどうしてこういう「テキストいっぱい選択肢いっぱい、RPできるゲーム」みたいなのが好きなんだろうと考えてみた。

ウェイストランドでも、ハルシオン星系でも、リヴェロンの地においても、僕は困っている人に迷わず手を差し伸べ、自分が傷つき血を流すことも厭わない正義のヒーローだった。

それはきっと現実世界で僕がそうなりたいと思っている理想の人物だ。

ゲームの中のような英雄的選択を現実世界でもするのは、きっと難しい。
けど心の奥底ではそういう人になりたいという気持ちが眠っている。
だから、選んだ選択肢やセリフを通して"理想の自分"みたいなのを再確認できるこういうゲームが好きなんじゃないかなーなんて思ったりした。



そういうわけで、今日も僕は鏡を見ながらキャラクリするのであった。






好奇心に負け、『死』というボタンを押し、死ぬ僕


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